僕はアニメ制作に携わっていたから、制作会社側も視聴者側の気持ちも分かるんですよね…。

アニメって1話作る毎に赤字を膨らましていて、DVD・ビデオやグッズの売り上げでそれを埋めている感じです。

劇場アニメの場合はより時間もお金が懸かるわけで、スポンサーの存在はかかせないのだと思います。

ジブリの場合、現在は恐らくやろうと思えば単独で、長編を制作する位の資金力はあるでしょうが、例えば『劇場ドラえもん』の様に藤子先生の原作のネームバリュー、TVアニメの人気といった予測の出来る作品で無く、オリジナル(原作付きでもほぼ無名)ばかり手懸けてきた会社ですから、広く知られるまでは大変だったと思います。

義理堅いというか職人気質の宮崎監督ですから、スポンサー(日テレ・徳間)の意向は無視出来ないだろうし、世界に認められ日本を代表する映像会社となり、ジャパニメーション自体も実写邦画より一段低く見られていた時代から、アニメ＝子供の漫画映画では無くなった事も、俳優さんが声優を引き受ける様になった要因かと考えます。

だから、俳優が声優をする自体は僕も仕方ないなとは思いますが、巧い俳優にやってほしいという皆さんの意見は同感ですね。

先日、同じく声優を俳優が演じている『ブレイブストーリー』を観てきましたが、主人公の声を当てていた松たか子さんは巧かったと思いました。