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  • from: jun_zoさん

    2006年03月16日 01時00分52秒

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    つづき〜。

    で、中世キリスト教の価値観という記述のつづきです。


     そのような価値観のもとで描かれた女性として、例えば「クレシタ・グレシンンジャー」著の「女を描く」に興味深い絵が紹介されている。1450年頃の「カタリーナ・ファン・クレーフェの時祷書」に載っている絵で、罪の木を中央に左側に裸体のイヴ、右側に着衣の聖母子が描かれている。
     その上で天使が「罪の張本人たるイヴ、良きことの張本人たるマリア」と書かれた巻物を広げている。イヴの身体は、腕が細く下腹部が出ていて、足が短く今の私たちの美意識からすれば美しいとは言えない。

     「女を描く」では、類似の絵画がもう一点紹介されている。1481年頃の「ザルツブルク大司教のミサ典書」に載っているミニアチュールなのだが、果樹の左側に着衣の聖母、右側に裸体のイヴが立っている。果樹の中には、左側に十字架のキリスト、右側に髑髏が描き込まれている。こちらのイヴは足が長く、豊満とまでは言えないが美しく描かれている。
     
     以上2作は、中世絵画の女性表現のほんの一例に過ぎないが、当時のキリスト教の価値観のもとで女性がどう表現されたか理解する重要な手がかりになる。

     ここで、キリスト教と絵画の関係を別な視点からもう少し見てみよう。 
     中世のヨーロッパでは、キリスト教の普及とともにゴシック様式の大聖堂が各地に建設された。ゴシック建築の発祥はフランスで、12世紀後半から盛んになったとされる。建築技術の進歩とともに、より高く大きな大聖堂が造られるようになった。
     柱に強度を持たせることにより、採光部を大きくし、室内を明るくできるようになったが、そこで大いに発展したのがステンドグラスによる表現である。

     一方、イタリアの諸都市では、そのような建築は普及しなかった。代わって発達したのが、壁画である。その壁画で、もっとも頂点を極める表現とされたのは、歴史画だ。聖書の場面から始まり、ルネサンス期に入ると、なかでもギリシャ神話の世界が歴史画の重要場面となった。

     
     

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