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from: 残り時間さん
2007年12月14日 08時57分09秒
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「Re:連載小説」
>
> ミステリアス・ファンタジー小説「ときの扉」
>
「あっ、待って。お母さん・・・・」
言葉の終わりを待つこともなく消えていく。その姿に寂しさは残していなかった。
消えた老女を、意外にもお母さんと呼んでいた自分。母は他界しているが、たしかに雰囲気は似ている。
あのとき、母は久保三郎と結婚することを反対したのだった。
「自分勝手な人よ」
と、何度も言い続ける。
「京子を不幸にする身勝手な男性に見える。お母さんには見えるのよ。とても心配だわ」
表情を曇らせ不安そうに何度も同じ言葉を続けた。結婚相手の久保三郎は親戚が経営している2部上場の会社に勤務している、
母は彼を信用していなかったのだ。あのとき、口にださなかったが、京子を出世の道具に利用していることを見抜いていたのである。
結果として、その言葉は当たっていた。久保三郎を見る母の目は正確だった。少しの違いもなかったからだ。
つづく。icon
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from: 残り時間さん
2007年12月14日 08時55分49秒
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「Re:連載小説」
>
> ミステリアス・ファンタジー小説「ときの扉」
>
「あっ、待って。お母さん・・・・」
言葉の終わりを待つこともなく消えていく。その姿に寂しさは残していな
かった。
消えた老女を、意外にもお母さんと呼んでいた自分。母は他界しているが、たしかに雰囲気は似ている。
あのとき、母は久保三郎と結婚することを反対したのだった。
「自分勝手な人よ」
と、何度も言い続ける。
「京子を不幸にする身勝手な男性に見える。お母さんには見えるのよ。とても心配だわ」
表情を曇らせ不安そうに何度も同じ言葉を続けた。結婚相手の久保三郎は親戚が経営している2部上場の会社に勤務している、
母は彼を信用していなかったのだ。あのとき、口にださなかったが、京子を出世の道具に利用していることを見抜いていたのである。
結果として、その言葉は当たっていた。久保三郎を見る母の目は正確だった。少しの違いもなかったからだ。
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