2007年05月26日

ソ１－２広（２６日） 広島、競り勝つ


　広島は１－１の８回無死一、三塁で石原がスクイズを決め、競り勝った。フェルナンデスは６回を１失点。７回途中に登板、ピンチを切り抜けた林が２勝目。ソフトバンクは再三の好機を逃し、好投のガトームソンを援護できなかった。

広島フェルナンデスがあこがれのソフトバンク王監督の前で好投した。６回を４安打１失点。右ふくらはぎを痛めた４日以来、約３週間ぶりの登板でもナックルのキレは不変。３勝目はつかなかったが広島の交流戦初勝利を引き寄せた。

　初回に失策で失点した以外は、初対戦の相手をほんろうした。６回の１死一、二塁では小久保、アダムを凡打させた。「ドームではナックルがよく落ちる。練習日（２４日）に湿度が高くていい球場だと感じていた」。敵の本拠地を好投の要因とするあたりがニクい。

　以前から王監督の大ファンで、２５日には愛読書の自伝にサインをもらった。「ナックルは投げないで」と冗談で言われていたが、ほぼ全球ナックルを投げた。「伝説の人に会えただけで素晴らしい。昨日話したらとてもいい人だった」と、試合後はちょっぴり申し訳なさそうだった。

　「日本で会いたかった人は王さん、宮崎県知事（東国原氏）と千葉真一さん。もう２人に会えたんだからスゴイよね」。米国で「風雲たけし城」の吹き替え版を見て、そのまんま東が好きになり、知事就任直後に日南キャンプで会えた。さらに復帰戦がソフトバンク戦という強運。「千葉さんの映画を何本も持っている。何とか会いたい」。銀幕から飛び出したような魔球使いは次の夢？　をかなえるべく日本で名を上げる。【柏原誠】

交流戦　やっと一矢！