「０６年０７月１３日Thursday」

帰りのホームルームの時だった。
教科書を持ち帰ろうと思い机から教科書を引っ張り出したら…ん？何か落ちた。
見ると使い終わったティッシュだった。しかし、俺はそんなもの突っ込んだ覚えはまったくない。明らかに俺以外の人間がやったものだ。
はぁ？俺に恨みでもあんの？なんて思いながら、とりあえずティッシュを語ゴミ箱に放り込む。
それを見ていた周りのやつらが、俺に声をかけてきた。どうも独り言（かなり怒り口調）で言ってたのが気になったらしく「キレんなよ」などと言ってくれた。この言葉で、俺の怒りは一気に静まった。しかしそれとは反対に、一気に悲しみの感情が沸いてきた…。
とりあえず掃除が始まるので廊下に出た。「大丈夫か？泣きそうだぞ？」その言葉はもっともだった。実際、俺は泣く寸前までいってたからね…。俺を止めようかと「あれは冗談でやったんだよ」「だれもお前に恨みなんか持ってないって」などと言葉をかけてくれた。ありがとうね。
俺という人間は、口頭の冗談はいくらでも大丈夫―まぁ自分でも言うくらいだから―。しかし、いくら冗談とか面白半分とか言って、物的な何かをされると、俺はめっぽう弱い人間だ。スグに取り乱してしまう。
…なんていうか、怖いんだよね。中学校の時、それ相当の経験があったんですよ。そのせいで、やたら人の心が気になるようになった。そのせいなのか何なのか、余計な部分にまで考えが行ってしまう。だから今日だって、たかだかティッシュだけで泣きそうになった。気分はどん底…。実際やった人はそんなに深くも考えなかったんだろうけどさ。変なところでネガティブな自分。ね…。
結局、誰がやったのかわからないまま１日が終わろうとしている。
もういいや、忘れよう。

部活が終わった後、先輩たちが虹を見つけた。朝からの雨があがり、空には見事な虹…なんか救われた。

「０６年０７月１３日Thursday」
７コマ目、ホームルーム。
学年集会だった。
なんか思ったことがある。無駄話がやたらと目立つ。今回の集会だけで何回注意されただろうか？話を聞くときは相手を見る、私語はつつしむ、これって常識じゃない？その常識ができてない…マズイんじゃないのかなぁ…。
話の内容は、１学期の反省。俗に言う「中だるみ」が顕著に現れている。学年主任Ｏ先生は言う。確かにそんな感じ。ケジメがない。今日スピーチしたほとんどの先生が言っていた。気を引き締めないとね。
教務Ｉ先生。明らかに勉強してない！と声を荒げてスピーチ。赤点保持者が多いだの、赤点科目が多いだの…去年と比較し、明らかに悪い傾向だそうだ。勉強しないとさぁマズイよね。夏休み、頑張ろう。
進路指導Ａ先生。今の状況から行くと、今年の国公立学校合格者は３０人だそうな。一種の危機らしい。ところで、Ａ先生のスピーチはすごい。１０分弱のスピーチで「え〜…」の回数５８回。ただ、数え逃した回数も含めると、たぶん６０は越えた。

説教染みた学年集会から戻り、帰りのホームルーム。
ここで俺は先生に質問。「先生、明日って正装ですよね？」「え？明日は掃除あるよ」「だから、格好ですけど？」「あぁ、清掃しやすい服ね」「だから、明日は終業式だから正装着用なんですよね！？」「あぁそうそう、イイこと言ったね」先生、鈍いっすよ…。

「０６年０７月１３日Thursday」
３・４コマ目、家庭。
ウチらのクラスは、なぜか家庭科の時数が余っている。そのため、今日は家庭科室の大掃除を頼まれた。
家庭科室はこの夏休みに工事されるんだとか。調理台を新しいものに取り替えるらしい。なので、調理台の中身を運び出す。運ぶ先が生徒指導質…何で？
なんだかんだで運び出し作業は３０分程度で終了。時間が余りまくる。そしたら先生「麦茶作ってあるから、みんなで飲みましょう」だって。そこからお茶会（←先生が勝手に名前をつけた）がスタート。
内容は自由。だいたいは勉強してる人、喋ってる人の２つに分かれた。俺なんかは勉強したくない人間だから、とりあえず超話した。同じ班のＫ君とサッカー部のＹ君に話まくる。ほとんど俺の独壇場でした。ゴメン…。
話の中身は、最近の部活の愚痴がほとんど。Ｙ君に部活の裏側を暴露してたりして。
話をしている最中、Ｋ君が俺の下敷きを折った。うわ…。弁償しろ、とは言ったものの「嫌だ」の返事。ムキになったから折れた下敷きをそのまま譲渡。いいもん、下敷きはもう１枚あるから。