「０６年１０月１６日Monday」
やらかした、また。
練習終わった直後から、思い切り取り乱した。楽譜を叩き付け、寄ってきた後輩に八つ当たり。さらに机を殴ろうとしていた俺を見て、Ｋ君がとめにかかる。「モノに当たるのはのはやめろ」「じゃぁ、泣いてもいい？」「あぁ」
泣いた。思い切り泣いた。

練習が納得いかなかった。何回やっても上手くいかなくて、周りに迷惑かけまくって、パートの足を引っ張りまくって…申し訳ないし、自分がムカつく。嫌になって八つ当たり。しまいには泣く…いつものパタンさ。
そんな俺なんて、大した出来る人間じゃない。ずば抜けて上手なわけじゃない。練習も不真面目で、そのくせ出しゃばって…あぁ、もう自分が嫌になった。

Ｋ君も、そして他のみんなも慰めてくれた。でも俺は、そんなみんなの言葉を、素直に受け入れられなかった。お前はそんなに下手じゃない。お前が頑張ってるのはみんな知ってるから。そんな、足引っ張ってないから。大丈夫だって、自信持てよ。深く考えすぎ。

そうなの？でも、俺そんな人間じゃないよ…自信持っていいの？

…だめ。自分が信じられない。

みんなの言葉のおかげで、なんとか落ち着きを取り戻すことができた。みんなの言葉は、本当に温かかった。
みんな、本当に本当にありがとう。そしてごめんなさい。

俺の落ち込み方が尋常じゃなかったらしい。帰り際、見回り中の警備員さんが声をかけてくれた。「頑張れよ」だって。

みんな、温かいよ。

「０６年１０月１６日Monday」
３コマ目、数学Ⅱ。
それは起きた。数学の答案を見たＭ君、あまりの点数に、先生に向かってふてぶてしい態度をとる。それが先生の癪に障ったらしく、普段起こらない先生が「何だその態度は。自分が悪いんだから、そんな態度とるんじゃない」これで収まればよかったのに…。
数人が「教科書取ってきます」と廊下に出て行く。Ｍ君も一緒に出て行った。他数人が戻ってきたが、Ｍ君だけ戻ってこない。不審に思った先生は廊下へ。次の瞬間「何やってんだ！」今まで大声なんか出したことなかった先生が、とうとうキレた。「今授業中なのに、ロッカーの上に座ってるなんておかしいだろ！」それからしばらくやり取りは続いた。しばらくして、事態は収まった。この時ほど、Ａ先生が怖いって思ったコトはないね、うん。
授業はキチンと受けましょう。