体力的にも精神的にも参っていたらしく、目覚めたのが９時…何しようかな？とりあえず起きて、受験旅行の荷物を片付ける。それくらいしか浮かばない、やることはいっぱいあるだろうに…。

県立高校の合格発表。妹は、私が通っている高校を志願した。なぜそこにしたのかは、わからない。ただ入りたいがために、毎晩夜遅くまで勉強していた、目を見張るものがあった。母ちゃんと一緒に合格発表を見に行く妹に、私が３年間身に付けていたネクタイを持たせた…兄ちゃんは信じているからな。
１３時過ぎ、妹が泣きながら電話をしてきた…好ましくない報告であった。泣きながら得点開示をしてもらったらしい。ちょうどＧ教頭が担当だったらしく、私の名前を出したところ「可愛そうなことをした」と頭を撫でてくれたらしい…。帰ってきた妹の顔は、もうひどかった。母ちゃんの話では、そうとう泣いたらしい…悔しいよな、あれだけやったのに。あと一歩及ばず…あぁ。
…３年前の光景が蘇ってきた。私の通う中学校から、私とＹ君を含め４人、この学校を受験した。合格発表の日、私とあとの２人は一緒に合格発表を見た。私は受かった、でもあとの２人は落ちた。目の前で泣き崩れた、かけてあげる言葉を見つけることができなかった。そして今日、同じような光景に出くわした…今日もまた、言葉はなかった、無力だった…。