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from: とおるさん
2011年03月18日 21時19分49秒
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11年03月18日Friday
もう避難してきて4日目ですけど、気持ちがよくわからない。とりあえず福島に帰りたいのさ、うん。放射能まみれになるのだろうけれど。
朝っぱらから計画停電のようである。7時ごろにいったん起きたが、再び布団に入る。しかし9時ごろに、じいちゃんに無理矢理起こされる。だからどうしたという話だが、どういうわけでもない。
やがて計画停電が終わり、じいちゃんは出かけるという。親戚の家の近くは、わりと観光地である。近くの大仏様を見に行くという、ひとりで歩かせると危ないし、付き添う。まあ状況が状況だから、観光客は恐ろしく少ない。お寺の境内を歩いて、大仏様の前へ。ずどんと構える大仏様を、拝む…一種の祈りだったかもしれない。仏様を頼る…気を確かに持たないといけないのだが。掃除のおばちゃんに「おたくは偉いわね」と。年寄りについてまわる孫…そう見えるらしい。向こうは避難民だなんて知るわけもないし、そう受け止めておく。
帰宅後。再び出かける、妹が本屋に用があるという。昨日行った本屋へ向かう。そこで妹は参考書を探したが、なかったとのこと。大学関係のものを家においてきた、しょうがない。私は日経PC21を購入。それからファミマへ寄ったが、棚がすかすか…買い溜めすんなよ。
帰宅。昼飯を食ってから、日経PCを見ながら、妹のパソコンに手を加える。大学へ行くまでにメンテナンスをしてやるつもりだったが、状況が状況だから今である。
それからしばらくは、まあだらだらと。そして今日も日が暮れる…。
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from: とおるさん
2011年03月18日 21時37分05秒
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「11年03月18日Friday」
地震から1週間、何を思うか考える。自分も被災した身だから…とはいっても、そこまで大きくはないが。テレビやラジオの報道を聞いていると、どうにも気が休まらない。しかし聞いていないと、怖い。地震が怖い、津波が怖い、原発が怖い…。何をしていてもそういうことが頭にあって、集中できないのだ。大学で被災した、現場を見た…揺れていた。単なる揺れじゃなかった、建物自体が恐ろしく音を立てていたかもしれない。工学部だから崩れない…そんな単純な話じゃない。週明けからバイトだそうだ、しかし出られない。本屋のおばちゃんのところに、電話した。「原発も怖いね〜。うん、落ち着いてからにしな」そうは言ったが、私はがれきの下の日教販の段ボールが気になるのだ。
原発が怖い。しかし今こうして、わざわざ神奈川まで逃げてきた。父ちゃんと母ちゃんは、那須から動かない。動けないのではなく、動かない。避難者の数は減っている中、福島から県外への避難者は増えているようである。原発の動きに、常にいらいら。しかし考えてみろ、最前線で戦っている人がいる。だから今は、こういう状態が保たれている。それに対して、いろいろ言えるかと。とても言える立場ではないのに、そういうことを思っている。それで親戚宅で、何不自由ない生活をしている…よろしくない。なんで私は、こんな生活をしているのか。もっと過酷でなければならない、自分の身に対して酷でなければならない…そんなことを思う。しかし一族みんな逃げた。逃げた中、父ちゃんと母ちゃんは避難所だ。なんなんだ、たぶん今の私を苛むものは、おそらく罪悪感。申し訳ない気持ちである、この自分の生活が。でも原発は怖い。そんなことをぬかしている場合ではない。もう気持ちが滅茶苦茶で、何を考えているのかよくわからない。今は何もできない。福島に戻ってから、バイトを本気でやれば、それでいいのか…いいのだろうか。わからない、わからない。一週間が、なんなんだ。
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