ついに、とうとう、いよいよ(←しつこい)やってきてしまった、修士論文発表会。意外とあっけなくやってきてしまうものだ、怖い怖いあぁ怖い。
だがしかし、まずは無事に大学にたどり着けるかどうかの問題である。連日の大雪、交通機関の大幅な麻痺。これは大丈夫なのか？除雪も行き届いていないことが見込まれる。まず考えているのは、郡山駅前から大学へタクシーで直行する策である。次に、大学の最寄り駅まで列車、そこから雪をかきわけて大学まで行く作戦である。さて果たしてどちらにしようか。
まず、実家から最寄り駅へ行くのも恐ろしい。4時半に起きて、出かける準備。歩くことを想定し、長靴も持っていく。発表はスーツなので、革靴もである。親に駅まで送ってもらうが、なんなんだこの路面状況は。
気合いの始発、眠い。列車に乗ったら、長靴から革靴に履き替え、郡山に着く直前に再び長靴に履き替えて、改札を出る。バスのロータリー「市内の安全が確保できないため、午前中は運休とします…」高校生どもが途方に暮れているぞ。そういうわけで、バスが動いてないのを確認してからタクシー乗り場へ、6時50分、すでに10人弱が並んでいる。しかし…なかなか来ない。ちはほら来ていたのだが、ぱたっと来なくなった。これは確実につく方法に動くしかない、再度改札を抜けて、列車に飛び乗り、大学の最寄り駅へ。
大学の駅周辺、道が悪い。除雪が雑だし、幅が狭いし。時折雪の上を歩かねばならず、長靴で本当に良かった。大学の通りは車道のほうはいいのだが、歩道が圧雪凍結、滑る滑る。どうにかこうにか大学までたどり着くと、学内はある程度除雪されていた。ありがたいことである、うん。
7時45分、無事に研究室に着いたぞ。しばらくソファに座り込む、眠気がなんだかおかしな方向にいっている。

8時半、発表会場の教室へ。あのさぁ…一番乗り、マジで？そこへ何人かやってきて「これたんだ！」そりゃ卒業かかってるし。しばらくすると先生がやってきて、発表者のプレゼンを一つのパソコンに集約。「スクリーンこっち？」「指しづらい…」しかし参加者が少ない。結果主任の一声により、開始時間を1時間繰り下げる。「この待ち時間いやだなぁ…」「緊張してきた～！」本当にいやな時間である。他の先生「小学校中学校休みでしょ」「ですね」「バスも動かないなら休みかと思ったのにね」いやいやいやいや。
そんな嫌な時間が過ぎて、10時半発表会開始。どんな質問が来るんだろう、ああ恐ろしや。喋っているほうも緊張していて、話がかみ合っていなかったりする。見ているほうも緊張だし。

午前の部、終了。本来なら私も午前中で終わるはずだったのだが、繰り下げによって午後のトップバッターになってしまった。テンションがおかしい、眠気も一線を越えて、自分でもよくわからん。でも空腹だけは凄まじい、飯だな。「なんで飯食えんの！？」なんか腹だけは減るのよ。
そういうわけで学食。K君とS君と一緒に昼食である。「機嫌悪いよね？」「怖いわぁ」本当にどうしたらいいんだろうね。
教室に戻ってくる、ああいやだもういやだ。声が漏れてしまう、普段ここまで落ち着かないことはない。

午後の部スタート、私が最初。毎回の発表のごとく、マイクは使わずでかい声を張り上げる。これで無理矢理テンションをそっちのほうに持っていく。内容については…書きません、聞かないでください。ひとまず…卒業できんのかなぁ(泣)。
終わって席に戻る、ああ終わった。あとは他の発表を気楽に…と思ったのだが、最後の最後までなかなか気が抜けない。いろんな質問が飛び交い、本当に最後まで気が抜けない発表会であった。

この直後である。「では教授の先生方、この後審がございますので」ここで審査されるわけだ、関係者以外全員撤収である。結果が気になりつつも「みんなでお疲れ会やる？」「せっかくだしやろう」ということで。
そういう話をして、各自部屋に戻る。私も研究室に戻って、コーヒーを一杯。終わったな。先生に感想を聞かれたが…あんまり言いたくない感じ。とにかく、卒業できんのかなぁ、マジで。