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  • from: とおるさん

    2018年03月17日 22時34分38秒

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    18年03月17日Saturday

    土曜日である。個人的に土曜日が一番遅くまで寝ている曜日であるが、今日は普段の平日よりも30分早く起きる。いつもの流れを30分早く終わらせ、土曜日は水回りの掃除だ。流し台・洗面台・風呂・トイレ。ここも普段通りに掃除する。これで8時である、よし出かけるぞ。

    アパートを出て、セブンでコーヒーを買って、仙台行の高速バスを待つ。待っている段階で、すでに嫌な予感がしている。土曜日だろ、みんな朝から仙台で遊びたいだろ、このバス須賀川から走ってくるだろ...さあ、どうしたもんかな。バスが走ってきて、ドアが開いて、乗り込んで...ほら見ろ、座席が埋まっている。すでに補助席までだいぶ埋まっている。しかし乗らないわけにいかないので、しぶしぶ補助席に座る。コパル前で、完全に満席になる。マジで二本松で人が乗ってこなくてよかったと思う。しかし補助席である、座り心地は最悪である、腰痛え。窓の外を見ようにも、両サイドに人がいるし。ボーっとどこかを見ている。
    ようやく吾妻パーキングまで来た、休憩だ。しかしあれなんだよね、座席の人がみんな戻ってくるまで、補助席の人は車外で待っている。あぁ、寒い。今日のお客さんはいい人ばかりだ、文句の一つも聞こえない。
    再出発。相変わらず腰に来る、寝られもせず、ウォークマンの音量を若干大きめにして、気を紛らわす。だが仙台宮城インターを降りて市街地に近づくにつれて流れが悪い、これはしんどい。
    そんな中どうにか仙台駅前までやってきた、ああ疲れた。ここから珍しくアエルとパルコを抜けて、仙台駅構内へ。あとはさっさと東口へ向かう。

    さあさあやってきた、仙台駅東口。ここにあるイベントスペース、エキツジ。今日はここで何があるのか?という話である。去る先月12日、私はライブを見るために仙台に向かった、が、福島を通過したあたりでライブの中止を知り、絶望した。そのライブイベントが、今日行われることになった。今日は意地でも見てやる、そういうわけだ。屋外ステージと聞いていたのだが、そのステージ周囲にはテントが張られている、屋外でもある程度風はしのげる。このエキツジというスペース、イベントスペースのほかにも飲食店が数店舗。いろいろうまそうだな、あとでいただこう。ライブのほうは全4組、すでに1組は演奏を終えたようである。
    まず聞いたのは、メリー・ショーンさん。2年くらい前?かな。ライブを見たのは。ポップで、どこかファンタジックな楽曲。今日もやはりそんな感じ、フリーライブだし何より屋外だし、楽しい感じでステージを盛り上げる。しかしこの3月という時節柄、人とのつながりを感じさせる曲なんかもあったりして。ふわっと心が温かくなる、そんなライブであった。
    終わった後に、物販でお話しすることができたのだが。「以前どこかでお会いしましたよね?」え?はい...。すごい、1回しかライブを見たことがないのに、覚えているだなんて。びっくりである。今月、福島県内でもライブがある、行けそうな方はぜひに。
    続いて登場したのは、堀下さゆりさん。それこそメリーさんと堀下さんのツーマンのときである、初めてメリーさんのライブを見たのは。それでだ、リハの段階で本編ではやらない曲をちょっとずつ。その内容がもうすでに贅沢で、聞いているこっちとしてはテンションが上がる。肝心のライブ本編では、ライブハウスのライブやラジオとは違ったテンション、だけどいつも通りにお客さんを巻き込んで、ステージ脇に出店しているマルシェの皆さんも巻き込んで、温かな空気を作り出す。楽しい曲、手拍子できる曲を中心になのだが、どこか人とのつながりを描いた曲ばかり。それが、最後に演奏した曲で、セットリストの意味が分かった気がする。この時期なので、ということで『この街に咲く花のように』を。ああ、なるほどな。イントロが始まった段階で、すでに目頭が熱くなり、やはり曲の中盤から涙が止まらなくなる。この前の薄磯の海が頭に浮かび、震災のことが頭の中を駆け巡った、でも確実に、前へと向かっているから。本当に本当に、この曲は大事な曲である。この時期に、この曲を生で聞いたのは、本当に大きい。素敵な演奏を、本当にありがとうございました。
    演奏終了後に、ちょっとお話しできた。曲の感想をお伝えすると「やっぱりこの時期はね~、みんな思うところがあるからね」と。そうなんだよな、本当に。聞けてよかったです、ありがとうございました。
    さて、昼飯時もいい感じに過ぎようとしているので、何か食べよう。ぶらっとスペースを見て『牡蠣小屋仙台』というお店をチョイス。最初はホッキめし定食を頼んだが、終わったとのことだったのでカキめし定食をお願いした。出てきたものを見てたまげる。炊き込みご飯の上にカキが4つ、小鉢でサーモンの刺身と筍の煮物、焼き魚、そして味噌汁。早速カキをいただくが...わりと身も大きくて、味もしっかりしていて、ああ幸せ。焼き魚もふわふわだし、サーモンも味が濃い、煮物も味がしっかりしみていて。これで980円(税抜)って、コスパは良い。ってか贅沢、マジで。しかし店内では、バイトさんが新人なのか、マスターの指導が厳しい(笑)。どうもごちそうさまでした。そして見ている限り、全部地元産のようである。これも復興の一助になるのかな。
    店を出る、ステージでは宇宙まおさんのライブが始まっている。すげえな、ナタリーでたまに名前見るもん(←すごいの基準そこかよ)。テントも割と埋まっている、へぇ~。テントの外から、聞いている。
    それも終わって、もうちょっとこの空気感を味わおうと、コーヒーを買う。ハンドドリップということで、出てくるまでにしばらくかかる。でもいいじゃないの、チェーン店のコーヒーじゃあるまいし。それを飲んで、気分がほっこりした。ステージでは今度、アイドルライブステージに変わる。仙台のご当地アイドルのようだが...いかんせん知識がない。なので10歩くらい下がって見て、あとは時間も時間なので引き上げる。

    つかつかと駅を抜けて、高速バス乗り場へ。15時前の郡山行高速バス、何年振りだよ宮城交通のバスに乗るの。しかも今回は、ちゃんと座れた。朝が補助席だっただけに、しっかりした席に座れると、本当に快適である。落ち着いて、無事に郡山に戻ってきた。

    帰宅して、即ワイシャツのアイロンがけだ。あとはごろごろして過ごす。夜は食料品の買出しだが、いつもならたたき売りになった大盛りの刺身を買って盛大に食べるところだが。今日は昼に美味しい海鮮をいただいたので、刺身はカットである、うん。

    しかし今日行われたイベント。別に復興イベントというわけではないのだが、時期が時期だけに、そういう意味合いもあったかもしれない。こうして街が元気なこと、何かを発信するパワーというものは、本当に素晴らしいことだと思う。こういったイベントに参加して、ちょっとでもお金を落として、それが誰かのお役に立てれば。そんなことを思った日であった。

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