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  • from: とおるさん

    2019年09月13日 22時07分10秒

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    19年09月13日Friday

    昨日言ったお好み焼き屋さんのマスターが言っていた話。「厳島神社?今、大鳥居が工事中で、囲いがかかっとるけ」…へぇ~、そうなんですか。

    今朝もまあ、そこそこ普段通りの時間帯に起きて、身だしなみを整えて、朝食だ。何があるかわからないので、がっつり食べておく。部屋に戻って、出かける準備。『日本全国8時です』が終わったら、ホテルを出る。
    路面電車で駅に向かう。suicaにチャージしようと券売機に寄ったのだが…ん?どうなってんの?JR東日本とインターフェイスが違うので、どう操作していいか、よくわからない。どうにかこうにかチャージして、改札を抜ける。
    ホームにて、列車を待つ。JR西日本の在来線は初めてだ、向かいホームに停まっている列車を眺める…やっぱり雰囲気から違うよな。あれ、全部ボックス席?特別列車?とか思っていたら、こちらーのホームに山陽線岩国行が入ってくる。同じ型の列車だった、へぇ~。一応ドアボタンはついているらしい。というわけでボックス席に座るのだが、相席になった女性2人組。「ほんまごめん、酔う」私の隣に座ったほうがこんなことを言うもんだから、そっちのほうが心配だ。
    列車が出発する、広島から西へ、そこそこ街並みが続く、廿日市って意外と近いんだ。とかとか思っていたら、目的の駅に着いたので降りる。
    宮島口駅、来たぞついに。そのまま他の観光客の流れに乗って、歩く。やってきたのはフェリー乗り場。船なんて全然乗っていない、どんな具合なんだろう。向こうから折り返しの船がやってきたようで、案内される。上部の展望席を陣取り、外の光景を眺める。やがて出航、いまいち動いているのかわからないが、景色を見ると確実に進んでいる。そして昨日のマスターの言葉…見えてきた大鳥居には完ぺきな囲い、何も見えない。マジかよ、今しか見られないとか思っても悔しいぞこれは。

    というわけで、やってきました、安芸の宮島、3日連続世界遺産。フェリーを降りて、観光マップを片手に、まず歩き出す。すると間もなくして、大きな石の鳥居が現れる。そこを抜けてくと…見えてきたぞ、朱色が美しい厳島神社。ここがあの厳島神社か、それだけでもテンションが上がる。
    拝観料を払い、いざ中へ。実際に見ると、本当に立派で美しい。その存在感が、もう。中を進んでいくと、実際にご祈祷をやっていたりする…こんなところでご祈祷してもらえたら、さぞかしすごいだろう。まだ潮が満ちている、水面の光の反射が中に入り込み、柱の朱色をより一層鮮やかにする。幻想的だ。
    厳島神社本殿から大鳥居を見る…囲いがど~ん!やっぱり悔しいな。高舞台へ進み出て、神社のほうを振り返る。豪華絢爛、まさにその姿は圧巻である。語彙力がなさすぎて、どう表現していいかわからない、でもそれくらいすごいのよマジで。
    気分が乗ってきたので、普段はまずひかないおみくじを引いてみる…吉、いいじゃんいいじゃん。これはありがたく、結ばずに持って帰る。さらに進んでいくと、奥のほうには絵馬が奉納されていたりして。神社なのだが、やっぱりこのスケールの大きさだよね、うん。
    そういうわけで、厳島神社を見終えた。出口のすぐわきが、南松原というらしく、松の警官がきれいだ。そこを進んでいくと、清盛神社なる社殿。平清盛をまつっているらしい。そこも拝んで、海のほうへ…海に来ると、聞きたくなる。ウォークマンを取り出し、高田三郎『水のいのち』を聞く。フェリーや船が、ゆっくりと海原を行く、青空。こんな平和な時間が、続いてほしいと願う。
    次、端のほう行ってみよう、マップの端、大元神社を目指す。若干行き過ぎて戻って、そこからさらに別の場所へ。案内板に従って歩いて行ったら…なんか、奥のほうに入ってきたぞ、しかもえらい上りだぞ?これ大丈夫かな。ひたすら案内板に従って歩き続け、息もだんだん上がってきたところで、ようやく道が開けた。宮島弥山大本山大聖院、これまた立派なお寺である。ひとまず、目の前の自販機でジュースを買って、息を整えてから参拝する。
    すっかり昼飯時だ。階段を下り、歩いていると…あなご飯の看板に、思わず吸い寄せられる。せっかく来たんだもの、名産品食べておかないと。というわけで、そこのお店へ。名前を書いてちょっと待ち、いざ中へ。値段をみて、若干ビビった。相場よりけっこう高い、見れば奥にも別棟があって…ここ、けっこういいところだったんじゃないか?まあ、今日くらいはいいじゃないの。出てきたあなご飯、丼のふたを開けると…これでもかと言わんばかりにアナゴが乗っている。味も濃くて…幸せだ。少々高くついたが、大満足である、ごちそうさまでした。
    はて、どうしようかね。道を下って、宝物館。中に入ると…兜やら太刀やら豪華な巻物やら。やはりここでも、宮島がいかに反映していたかを知ることができる。その足で大願寺、からの歴史民俗資料館。その昔の宮島での生活様式が古民家に展示されており、別棟にはそれこそ資料がずらり。平清盛がなぜここ宮島の厳島神社を造営したか、厳島神社の歴史や行事などを学ぶことができた。平家物語の原本?も展示されているし、貴重なものが多々、これはすごいぞ。
    資料館を出て、ぶらぶら…厳島神社のほうから、何か聞こえる。行くと、まずすっかり潮が引いて、社殿の近くまで歩いている人多数。干潮時しか見られない貴重な光景、これは行かねば。歩いて行って、高舞台のほうへ。笛や鳴り物で、何かやっている。確かに、今月の祭事のところに、今日付けで何かやるって書いてあったな。これに遭遇できたのもラッキーである。塩の引いた社殿の前を歩き、正面から見据える…やっぱスケール感。
    ちょっと小腹が、歩いていくと…もみじ饅頭ばら売りできます、の文字。すいません、こしあん一つ。焼きたてをいただく、ほくほくふわふわ、甘さも程よく。ごちそうさまでした。
    次は何を見ようか、とりあえず歩き出すうちに…また気づいたら傾斜がきつい。住宅街だというのに、普通にシカがうろうろしている。気づいたら…どこを歩いているんだ、そのうちロープウェイ乗り場の看板が出てきた。公園や神社を通り過ぎ、紅葉谷橋…川の流れとモミジの雰囲気がいい。紅葉したらきれいだろうな、まだまだ緑が鮮やかだが。
    ぜえはあ言いながら、ようやくロープウェイ乗り場に着いた。切符を買って、いざロープウェイ。最初のゴンドラで一緒になった女性2人組。「マジ高くない?」「もう上だけ見てる」「あたし『落ちたらどうしよう』って妄想しちゃうんだよね…」素知らぬ顔をして聞いているが、落ちたらどうしようは時々考えなくもない。
    中間駅に到着、乗り換えである。次のゴンドラはけっこう大きく、乗れるだけ乗せられる。動き出すと同時に、瀬戸内の雄大な景色が飛び込んでくる。我々日本人観光客はもとより、外国人観光客も大興奮である。こうして瀬戸内が一望できるなんて、なんて贅沢な。
    頂上駅に到着した。乗り場の近くに展望台があり、そこからも雄大な景色が拝めた。ただ、これだけでは終わらない。案内によれば、弥山頂まで30分だって。行っちゃう?行こう、歩き出す。
    しかし…さっきからの上りで、すでに太ももが笑っている。引き返そうかとも思ったが、行く。最初、かなり下ってからの上りだ、すぐに息が上がってきた。海もよく見えず、メンタルが折れそうになるが、それでも進む。スニーカーでもなんとか歩ける程度の道だ。
    しばらく進んで、開けたところに出た。弥山の本堂らしい。その前には弘法大師が修行中に使ったという火がともされ続けている。それらに祈りを捧げ、もうひと踏ん張り、山頂を目指す。階段や山道がきつい、大汗、そして息を切らしながら…ついに、山頂だ。ああ、瀬戸内海が見えた…きれいだ。もう無事にたどり着けて良かった。なんか山好きの人の気持ちがわかった、そこに山があるからだ、うん、クライマーズハイって、たぶんそういうこと。展望台の休憩スペースには、けっこう人がいる。みんなよく上ってきたよ、うん。
    さて、上ったら降りなければならない、そりゃそうだ。一服し終えて、下山。ももに加えて、いよいよ膝が笑い始めた。危ない、途中滑りそうになりながら、なんとか進む。さすがに今日ばかりは、自分の肥満体を恨む、体が重い。どうにかこうにか下って、ロープウェイ乗り場までの最後の上りが心臓破り。持っていた麦茶を飲み干し、最後のひと踏ん張り。ぜえぜえ言いながら、乗り場まで帰ってきた。生きて帰れたことを、本当に喜ばしく思う、大げさだけどマジでそう思った。自販機で買ったスポーツ飲料の美味いこと、生き返る~。さらに売店で、瞬間冷却材を購入し、首の後ろへ。
    落ち着いたところで、ロープウェイで下山。帰りもまずゴンドラに乗れるだけ乗せられて、下っていく。穏やかな海と空、幸せ。さらに途中駅で乗り換えて、無事に下まで戻ってきた。
    もうこうなってくると、だんだん日暮れも近づき、どこかほかを見る気力も体力も減ってくる。それでも見られそうな部分を探す、歩いていく道すがら、五重塔があった。でけぇ~…。厳島神社からも見えていたが、近くで見ると想像以上だった。
    さて、さらに下ってきて…住宅街かいわい、お菓子屋さんの前を通り過ぎようとしたところで…なに?塩バターもみじ?思わず中に入り、すいません塩バターもみじ一つください。お茶と一緒にいただいた、やさしい味わいに、ほっとした。ごちそうさまでした。
    歩いていくと…商店街。順番に見て歩く中で…焼きガキだって、どうするよ。そういえば広島に来てお好み焼きは食べたが、カキは食べていない。じゃあいただこう、というわけで。シンプルにポン酢味で。焼きガキ2個でこの寝電は…コスパはいい。そしていただいてみると…味が濃くて、くぅ~。やっぱり内陸のスーパーで買って食べるのとはわけが違う、ごちそうさまでした。そのままその店で、実家への土産物を買う。宮島ビール・アナゴ焼き・かき煎餅。地方発送可、とのことだったので、送料はかかるが実家へ送ってしまう。これが一番確実。
    さらにぶらぶら歩いていくと…出た、揚げもみじ。これは食べておかなければ、ベーシックにあんこにして、出来上がるのを待つ。揚げたてをいただいた…もみじ饅頭はそこまで重いとは思わないが、さらに食感が軽くなった感じ。ふわふわさくさく。これ、何個でも行けるやつ。
    再度商店街をぶらつき…なんかほしいものないな、さっきの店にはあったよな。なので実家への土産物を買った店に戻って、自分の分の土産物をお購入した。だいぶ満足した、うん。
    商店街もシャッターが下り始めたので、フェリー乗り場へ。それでもまだ何かないかと一瞬住宅街のほうへ入ったが…やっぱりいいや、フェリー乗る場へ向かった。ところで、またさっきもシカがいたんだが…。
    フェリー乗り場に到着してマップを見返す…フェリー乗り場の後方にあるいろいろ見られなかったな。意図せず弥山に登っちゃったからな。相変わらずの無計画さにより、日没も近づいてきたので、今日はここまでだな。でも見るもの見たし、食べるもの食べまくったし、よかったとしよう。

    帰りのフェリーは、普通に客室でくつろぐ。船内も静か、もっともこのフェリーは普通に生活インフラだし。観光客以外だって乗っているわけだ。
    無事に本州側のフェリー乗り場へ接岸。フェリーを降りて、宮島口駅に向かった。
    ちょっと待っているうちに、広島方面行の列車が入ってきた。帰宅ラッシュ時の3両編成、席もほぼ埋まっているので、何食わぬ顔をして立っている。車内はだんだん混雑してくる…やっぱりね、JRごとに車掌さんの案内の仕方ってちょっとずつ違うよね。そんなことを考えている。
    列車は広島駅に到着、速やかに降車する。なんというかホームの行先表示も珍しすぎて、それすら見入ってしまう。
    さて、改札を抜けたのはいいが…ここどこだ?地下道のほう?地上は…こっちか。階段を上がると、見慣れた場所。晩飯が面倒だな、エキナカで済まそうかと思って、駅ビルに入ってみたが…今日はフライデーナイトだ、どこも混んでいる。さっさと諦めた、ホテルの近くにしよう。
    路面電車でホテルのほうへ。路面電車の駅の交差点に、なか卯があった。もうそこでいい、食べなれたものを食べる。BGMがかかっておらず、店員さんの会話が聞こえる。若い店員さんは端々に方言があるものの、そこまでではないようだ、どこもそんな具合かな。食べ終えて、セブンでコーヒー牛乳を買う。たぶんこれが福島県の酪王カフェオレに相当するやつ『白バラコーヒー』鳥取県産生乳使用…まあ、そういうこともあるよね。ホテルに戻ってきて、いただく。確かに美味しいけど、やっぱり違うな。

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