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  • from: とおるさん

    2020年11月15日 21時01分03秒

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    20年11月15日Sunday

    起きて、ラジオ体操。それが終わったら、洗濯機を回す。今日もいい天気だな、絶好の行楽日和ってやつな。洗濯物を干して、朝食を済ませて、準備して、アパートを出る。

    人も徐々に出始めた8時半過ぎ、乗車率もまあまあなバスで、駅前へ向かう。本当に穏やかだな、昨日の風はなんだったのか。無事に郡山駅前に到着、時刻は9時。ちょうど広場のからくり時計が作動する時間である。この時間は、ちょうどマスター時代の通学時間だ。磐越東線がこの時間に到着して、この時計の音を聞きながらバス乗る場へ向かったものだ。聞きなれたメロディーが懐かしい...のだが、からくり時計はやっとの思いで動いているような音がする、大丈夫か。
    改札を抜けて、福島行の列車に乗り込む。日曜の朝、乗車率はまばらである。そんな中、列車は走り出す。本当に天気がいい、阿武隈山系も安達太良の山並みもはっきり見える。ついこの前まではまだ稲刈りが終わっていない田んぼもあったのに、すっかり稲刈りも終わって、葉っぱも落ちて。季節は進んでるなぁ。堀下さゆりさんをBGMに、ただただ風景を眺める。今年は台風もなく、こんな平穏な秋はなかなかないんじゃないか。いい日だ。
    無事に福島駅に到着し、改札を出てバス乗り場へ。東口広場では、何かイベントをやっている。それをスルーし、バスを待っている。何やら並ぶのだが...まさかこんなにお客さん乗るの?入ってきた、土湯温泉行のバスに乗り込むが、私以外に乗り込んだのは数人だけ、みんな何を待っているんだ?しかしそれはすぐにわかった。バスが出発し、ロータリを出たところでバス乗り場を見ると...街中周遊バスが来ている、あれか。朝ドラ効果だな、うん。
    こっちのバスの乗客は、片手で収まりそうなレベルである。信夫橋あたりまではわかるが、そこから先の停留所は知らない。市街地の狭い道を抜け、運輸支局前を通過。このあたりはかつての高速郡山福島線のルート、懐かしいな、路線がなくなってから1年以上経ったか。
    バスはどんどん山のほうへ。山の頂上、あれは雪なのかしら。途中、荒井界隈で乗客の乗り降りはあったが、そんなもんで。田んぼのど真ん中、四季の里入り口停留所で降りた。それでさ、四季の里はどっちよ?バス停に、ルートマップがあるっちゃある。たぶんこっちだ、いかんせん方向音痴なので。ここで曲がるの?民家の間を抜けると...ああ、あそこか。

    そういうわけでどうにかこうにかやってきた、四季の里。今日はここで『四季フェス』なるイベントが行われる。端的に行ってしまえば、2ステージの野外フェス。会場にはお客さんが、すでにたくさん来ている。入場時に手指消毒と検温、連絡先の記入をする、すっかり定着してきたな。
    入場して、園内を見渡す。四季の里、今回が初めてだ、何があるのかよくわかっていないので、園内をぶらり。工芸館みたいなのと、レストランと、あとはなんだろう。とにかく広い。芝生の上では家族連れが遊んでいる、いい天気でよかったわ。ステージでは、すでに演奏が始まっている、野外フェス感あるね~。出店やキッチンカーも来ており、かなりにぎやかな感じだ。
    そんな中の最初のお目当て、アコースティックステージにて、thing of gipsy lion。真琴さん「平均年齢を上げに来ました(笑)」つかみばっちり、からの『over the 40』なるほど(笑)。ここから盛り上げるべく『like a rollling stone』手拍子も加わって、お客さんのテンションも上がってきた。ここで立て続けに農業ソング『だめ、絶対』『リンゴ味噌になるのこんな早かったっけ』前者はコール&レスポンスで、さらにお客さんが一体になり。後者では会場の笑いを誘う。最後は華々しく『定番、既存、焼き直しの破壊』である、野外でかっこよかったな~。
    さて、がっつり昼飯時なので腹が減っている。出店をぶらぶらして、焼きそば・豚汁といただく、ちゃんと現地に金を落とす、これがモットーだ。
    次のアコースティックステージはMANAMI。今日のまなみさんはすごい。一曲目『はじまりの予感』でみんなで手を挙げて、掛け声をやって盛り上げる。ここでまなみさんはギターを置いて、ステージMC兼鍵盤のこだま氏を召喚。ここからもうまなみさんは自由に、ステージを動き回る。『福島えがお』のミュージックビデオの撮影場所はここ四季の里。そのステージで、まなみさんは間奏中に走り回り、若干の息切れ(笑)。会場は多いに沸く。こんなに自由な福島えがおは初めてだったかも(笑)。『あいすくりーむ』は落ち着いてしっとりと。そして最後、まなみさんはおもむろにピアニカを取り出し『らっくーのうた』を歌って、踊って、ピアニカを吹きながら客席を回って。終始楽しいステージを繰り広げた。ギターを持たないことをあえて逆手に取った今まで見たことがないようなステージだった、すごい。
    終わったと同時に、バンドステージへ猛ダッシュをかます。どうにかDEFROCKに間に合わせる。MCターキン、ギターhiropon、ドラム酒井法子、DJオノシン...じゃなくてゆげお。ゆげお?マジで?飯坂のゆるキャラゆげおが...ちゃんと仕事してるし。今日のデフロックはほぼノンストップ。『1寺バイト』でどかんとかまして『MASAO』でさらに盛り上げる。『センターマン』『聚楽603』と、本当に立て続けである。『トラトラトラ』では会場みんなでトラダンスをしまくり『好きすぎて』で閉める。すっかりバンドスタイルが定着したデフロック、ヒロポンさんと酒井さんのテクニックはもとより、やっぱりコーラスやメインボーカルが入れ替わると、それはそれで面白い。野外とデフロックの愛称は抜群だ。
    ああ、動いて腹が減った。カレーパンとカスタードのたい焼きで腹を満たす。そのあと、まなみさんや真琴さん、ターキンさんと少し話す。まなみさんは今年最後だろうな、ライブは。真琴さんには「のってたね~」と突っ込まれ。ターキンさんはバンドステージMCと自分のステージと、お疲れさまでした。

    さて四季の里、バスが少ない。最後まで見ていたいけれど、時間がないので引き上げる。四季の里入り口停留所に向かっていると...なんかバスらしきものが走っていくのが見えた、はい?停留所に着く。時刻表を見ると...なんと10分前にバスは行っている。さっきの間違いなかったじゃん、時間を完全に勘違いしていた。いや、まだバスはある。
    四季の里前停留所にダッシュで戻る、まさかこっちで走るとは...。無事に時間に間に合って、福島駅前行のバスに乗り込む。相変わらず山の中よね(笑)。細い道を進んでいく。総合体育館前は、何年か前に民家園に来たときに使った。っていうか、四季の里線と土湯温泉線でルートがけっこう違うんだ。土湯温泉線は住宅街を走るが、四季の里線は大きな道をしばらく走る。福島西インターから運輸支局を経由するなんて、ほぼかつての高速バスのルートじゃん。久々に通った。しかし乗客が、ほぼ四季の里で乗ったお客さんから入れ替わりのないまま、福島駅に到着した、こんなもんなのか(笑)。
    タイミングよく、新白河行がある。さっさと乗り込む。日が暮れるのが早い、福島を出たころには太陽が見えていたが、松川あたりで日が山の陰に、二本松を過ぎると夕焼けが薄くなってきた。本当の空に日が沈んでいく。日が暮れていく空も、大音量で音楽を浴びている間も、ずっと空がきれいだった。本当の空があるんだ、福島には。
    郡山に着いた頃には、すっかり日が暮れた。向かいのホームに、小野新町行きが止まっている、このまま実家帰っちゃおうか。なんて思いながら、郡山駅の改札を出た。ちょうどアパート方面のバスがあったので、急いで乗り込む。日曜の夕方、帰宅ラッシュのさくら通りを西へ。空の色も薄く青を残し、その青も徐々に暗くなっていった、17時過ぎでこれだもんな、冬がもうすぐそこまで来ている。

    帰宅、洗濯物を取り込む。今日は何時に帰ってこられるかわからなかったので、晩飯は昨日のうちに買っておらず。そういうわけで、ベニマルに弁当とサラダを買いに行く。帰宅して速やかに食べて、あとはラジオやれ配信やれ。毎週末何かしらあるって、本当に楽しくていいよね。

    音楽はいい、本当にいい。私が出かける、遠出する一つのきっかけは音楽だ。音楽は私をいろんなところに連れ出してくれる。そして今日のイベントも、四季の里のスタッフさんの対応、そしてライブ関係者の対応、お客さんのマナー、それらが全部よくて成り立っているわけで。こういった新しい環境の中で、ちゃんと気を付けながら音楽を楽しんでいかなければ。みんなが笑顔で楽しく過ごせるように。
    青空の下で、しかもあんな広大な場所で、大きな音で音楽を浴びられる。音楽と笑顔と、これほど幸せなことはないな。このご時世になってから、余計にそう思うようになった。音楽の力、偉大。感謝。

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