日記を更新して、ラジオを聞いて、配信を見て馬鹿笑いして。さて、じゃあ桑田佳祐さんのラジオでも聞きましょうかね。机に座ってパソコンをいじりつつ、チャンネルをエフエム福島へ。しばらくして、いきなり揺れが。こりゃちょっとデカい？とか思ったところで、あの嫌な警報音が響き渡る。マジでやばそうだ、布団にくるまって難を逃れようと、ベッドにダイブ。その瞬間、もうぐらんぐらん揺れるし。机や棚の上の物は暴れるし、照明も点滅するし。怖い怖い怖い。
揺れが収まって、動機がすごい。とりあえずテレビをつけて、部屋中のラジオをかき集める。NHKのテレビとラジオ、ラジオ福島、エフエム福島、全部つける。津波は...ない、よかった。夜も深い時間だ、火事もなさそうだ。電力系統も生きてるし、携帯もつながる。実家と連絡がついたときは安心した、父ちゃんの声、明らかに寝起きだし、よく落ち着いていられるもんだ。
ちょっと落ち着いて部屋の中を見渡すと...壁紙がはがれてるし、剥がれないまでもいななくても、敗れかかっている箇所多数。当然のことながら、机の上や床の上に、白い粉が舞っている。まだビビりながら、キッチンから台所。こっちも剥がれてるな、玄関が一番盛大にやられている。トイレも微妙に。脱衣所の様子をうかがおうとしたら...ドアの立て付けが悪くなった。開かないわけではないが、引っかかる。洗濯機の周りと洗面台に洗剤類が散乱。あちゃ～。状況を残すべく、写真を撮りまくり。ちょうど私の部屋の前が、火災報知機の制御盤があって、何かアラームが発報している。それを止めに、大家さんがやってきた。隣の住人は「実家帰ります」と急いで出て行った。大家さんにちょっと部屋の中の様子を見てもらう。
まだ動機がしている。ラジオ福島からは鏡田アナ、エフエム福島からは加藤アナの声。こういう聞きなれた声がすると、安心する。とにかく情報が錯綜している、これは夜が明けないと状況は見えないだろう。マジで余震やめろ、揺れるだけで動機がする。テレビの映像にも目をやるが...福島と郡山の地震発生時の映像、なんだあれ。揺れ出した瞬間、あっちこっちで恐ろしい発光してるぞ。変電所ぶっ飛んだか？
とにかく掃除しないと寝られない。しかしちょっとした物音や振動に過敏になっている。掃除機をかけるのも、なんだか怖くてしょうがない。ビビりながら掃除機をかける。玄関もものすごいので、粉やら破片やらを外へ。
うかうか風呂にも入っておられず。何が何でも湯船に浸からないと気が済まないタイプだが、急いでシャワーだけ浴びて済ませる。いつもなら真っ暗・無音でないと寝られないが、ラジオを小さい音で付けて寝る。

新しい朝が来た。10年前のあの日ほどの恐怖はないが、無事に朝が来たときのこの安心感は、10年前と同じような感覚を覚える。
完全に寝不足のまま、ラジオ体操をする。洗濯機を回して、ツイッターを眺める。終わった洗濯物を干して、朝食だ。とりあえずNHKラジオだけつけておく。どこか上の空のまま、再度部屋の状況を確認。あっちもやられてるわ、部屋の外も微妙に崩れてる。なかなかだぞ。
今日、ガス設備の定期点検の予約が入っている。果たしてガス屋さんは来るのか？そしたら、予約時間にちゃんと来たよ。そこで点検が始まったのはいいのだが、サービスマンさんの携帯が鳴りっぱなしである、なかなか点検が進まない。会話の内容を聞いていると...あっちはどうだ、こっちはどうだ。果ては他社の名前も出ている。これから応援にでも回るのかしら。今日はうちみたいな平常時の点検以外にも、絶対に業務が多いはずだ。いやいやいや、インフラ関係の皆様には頭が下がる。途中、大家さんが状況を確認しに来た。「いや～、頭痛いな」アパート2棟、こりゃ大変だ。
ガス屋さんが帰った後、見逃していた配信を見る...しかしこんな具合なので、寝不足だ。後半はほぼうとうとしていた。廊下からは「こんちは～！大家です～！」大家さんが各部屋の状況を確認しているのが聞こえる。その後、がれきの片付ける音も、ありがとうございます。
昼になり、ちょっと外の様子をうかがう。アパートの階段とか入口、廊下もやられている。あちこち亀裂が見える。自転車で、ちょっと近所へ。兵が倒れるなどの被害はなさそうだ、うちの近所は平和だ。何より、ベニマルもコメリも営業していた、すごいな。
帰宅して、ボーっとする。昨日の夜から寝不足だし、気力はすり減るし。ずっと眠い。余震の旅に動悸がする、いつもはぎりぎりまでしない携帯の充電も、今日は怖くて最低限のとき以外充電ケーブルを外せない。郡山コミュニティ放送で、J-WAVEを聞いている。途中で、郡山コミュニティ放送本体から、ライフライン情報が、ピンポイント過ぎて助かるぜ。でもやっぱり上の空で、全部は聞いていない。
夕方になって、腹は減った、その辺は正常なようだ。晩飯を簡単に済ませて、ラジオに耳を傾ける。10年前とは規模が違うからな、ラジオ福島の放送はほぼ平常モード。気が滅入りそうになるので、普通の放送に救われる。