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  • from: とおるさん

    2021年03月20日 21時08分03秒

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    21年03月20日Saturday

    とりあえず今日は用事がある、やることは全部午前中のうちに済ませる。
    まず起きて、ラジオ体操をして、朝食を済ませる。そこから水回りの掃除をやっつけ、洗濯機を回す。で、干したいところだが...いかんせん曇天。しかも午後から出かける、これはもう割り切って乾燥機だ。コインランドリーへ直行し、乾燥機に洗濯物を放り込む。いったん帰宅して、ちょっとラジオを聞いて、再びランドリーへ洗濯物を取りに行く。戻ってきて、録音しておいたラジオを聞きながら洗濯物を片付け、ワイシャツのアイロンがけを済ませた。
    そんなこんなで昼飯時になり、近所の個人スーパーへ弁当を買いに行く。弁当と一緒に、炒め物の総菜も買って、昼飯はこんなもんだな。春の甲子園が始まって、楽しみであるNHK『ひるのいこい』がない、うぬぬ。

    そんなこんなで準備して、13時半には出かける。49号沿いのバス停で、高速バスを待つ...いつ以来?去年の秋かしら。真昼間故、バスが何本かやってくる。毎回思うのだけれど、乗らないって明確に意思表示できる方法はないかしら。バス停のポールから数歩下がるけど、それでもバスが止まるのは、なんか申し訳ない...。
    やってきた、仙台行の高速バスに乗る。乗車率はそこそこだ、ふ~ん。とりあえず、運転席の2列後ろの席に座る。先頭列は、窓が若干空いている。換気だな、と思ってみている。
    バスは東北道へ。福島県内は交通量がそこそこあったような気がしたが、宮城県内に入るとそうでもない。あっちこっち工事しているのは、この前の地震のせいなのかしら。まだ農作業も本格化する前、一面茶色よね。
    それよりだ、気になる...さっきの若干空いた窓から、カーテンが吸い出され、思い切り風になびいている。それに気づいたのが、吾妻パーキングでの休憩の後だ。しかも先頭に座ってたおばちゃんは、どっかの席に移ったし。おかげで直すこともできず、ただただカーテンがなびくのを見ているしかない。カーテンが気になっちゃって、ラジオやウォークマンも、内容が半分くらいしか入ってこないぞ(笑)。
    まあ、カーテンは千切れることなく、無事に高速を降りた。普段通りの混雑具合の市街地を、バスは進む。いつもなら仙台駅まで行くところを、今日は広瀬通りで降車する。今夜は宿泊コース、新幹線が臨時ダイヤだから、終電だと終バスに連絡できない。なので、タクシー代プラスアルファで泊ったほうが、気分的にも余裕だ。
    それで、マップを頼りにホテルに向かう。しかし...いったん道路を渡って、再び渡らされる、なんなの?もう早速私の方向音痴が出てるってか?繁華街をふらふら進んで...ここ?一瞬通り過ぎたが、ああ、ここらしい。スマホにしてよかったと思うのは、マップが見やすいくらい。
    フロントが3階か、エレベータで上がって、ようやくフロントを見つけ、チェックイン。部屋に入ると...狭いぞ、まあ値段相応。設備も...それなりに年季が入って、まあこれもそれ相応。中心部でこの値段だから、贅沢は言えない。そして...時間があるんだよな。バスは何が起きるかわからないから、いつも早めにはしてるけど。とりあえず、部屋でだらだら過ごすことにする。
    とは言ったものの、目的地までの道のりが不安なので、そこは調べるわけなんだけど。ホテルから200メートルか、それでも迷うときは迷うからな。
    とか調べているうちに、いい感じの時間になったので、ホテルを出た。まずは目的地を確認するため、マップに従って歩く。繁華街の間を抜けて…え?このビル。マップはここだと言っているが…これどう見ても浦口っぽいよな。マジでここなのか?ん~…。悩んで、ふと向こう側に目が行く。アーケードのほうに回ると、入り口あるじゃん。よし、場所はわかった。じゃあ、早めの晩飯だ。
    アーケード内をほっつき歩く…ホテルの入り口、こっちにもあるじゃん。ってか、こう回ればバス停からめっちゃ近かったじゃん、マジかよ。そんなことを思いながら、晩飯はどうしよう。久しく食ってないから、牛タンだよな。そう思って、見つけた利久に入る。ディナータイムが始まったばかりで、客は私だけ。牛タン定食の一番安いやつを注文し、出てくるのを待つ。利久って、店ごとにメニューが違うのかしら?ここの店では、牛タン佃煮の小鉢とずんだの大福みたいなのがセットでついてきた。安定の利久だ、美味い。そしてよっぽど暇なのか、厨房から笑い声、そしてテレビまでつける。まあ、よくある光景なので否定はしない。しかし、他のお客さんが入ってきた瞬間に、テレビを消した(笑)。

    そして目的地の雑居ビルへ、エレベータで上がろうとしたら…まだクローズか、ここで待たされるのか。オープン時間になり、スタッフさんがエレベータにお客さんを案内。密にならないように、少人数で乗る。
    そしてやってきた、ライブハウス仙台Rensa。名前は聞いていたが、どんな箱なんだろう?見てみると、割と広いし、雰囲気も落ち着いた感じ。そこにディスタンスを取って、椅子が並べられている。なんか、クラシックの演奏会みたい。今日はここで『杜のソラシド vol.11』が行われる…はずだった。
    開演まで残り20分くらいのところで、あ~、揺れてるな。とか思った瞬間、大きな揺れになり、全員の携帯があの嫌な警報音を発する。PAヒロさんの「後ろのほうに逃げて!」の声に、みんな後ろに下がる。椅子につかまっていないと、立っていられないくらい揺れた。照明器具、そしてミラーボールががたがたいう。幸い、落下するようなこともなかったし、何か崩れるようなこともなかった。
    「不安な人はこっちに出て」とのヒロさんの指示で、エントランスで落ち着くの待つ。しかし「津波注意報だって…」終わったと思った、また津波が来る。みんな、大切な人に電話しまくる。私も実家に電話し、様子をうかがう。父ちゃんに仙台にいると言ったら…そりゃたまげるよな。
    検討の結果、ライブは延期。チケット代は払い戻される。やむを得ない。エレベータは稼働していたが、非常階段が解放された。演者の皆さんも出てきて、お客さんと話している。私も、堀下さゆりさんと話した。さゆりさん、泣いてたよ…。「わざわざ来てくれたのに、ごめんね…」天災にはかなわないので、仕方ないです。どうかご安全に…。
    非常階段で、そういうわけで、非常階段でビルの1階まで降りた。人生で、避難訓練以外で非常階段を使うとは思わなかったわ。不法侵入で警報装置が鳴らないか不安だったが、大丈夫だった。

    ホテルに帰る、エレベータが止まっている。フロントに聞いたら、非常階段を使ってくださいって。薄暗い非常階段を上がって、部屋に戻った。
    不安でしょうがないので、テレビでNHK、ラジオで東北放送、携帯でラジオ福島。津波は大丈夫なのかよ?東北放送は、放送が若干錯そう気味である、緊急事態だ…。
    市街地は大丈夫なのかと、東北放送を聞きながら、外に出る。アーケード内は、いたって平常通り。広瀬通りの人通りも車の流れも、何も変わったことはない。仙台駅に向かって歩いていくと、どこか崩れているとか、建物が壊れているとかいった光景も見受けられない。途中、津波注意報解除の一報を聞き、心底安心した。駅に近づいて行っても、特に異常はない。ただ高速バス乗り場に長蛇の列、列車止まったからな。さらに、さっき東北放送でも言っていたが、タクシー乗り場には長蛇の列、そしてタクシーがいない。改札口も混雑、列車は動かないな。どこの放送局だ?カメラもいるぞ。でも大きな被害はなかったのでよかった、営業している店も通常通りっぽい。なんか安心したから、ホテルに帰ることにする。途中から、雨が降ってきた。これだけ揺さぶられて、明日大雨だろ?勘弁してよ。
    ホテルに戻って、相変わらずエレベータは動いていない。飲み物一本買いに行くにも、面倒だ。

    今回、知らないわけではないが、不慣れな土地での大きな自信を体験した。しかも高層階での地震は初めてだった、あんなに揺れるのか。改めて、恐怖を感じた。ライブハウスという環境で、機材とかがあったからなおさらなのかもしれない。しかも知り合いが誰もいないというのは、ここまで心細いものなのか。沿岸部の皆様は、さぞかし怖い思いをされtだろうに。お見舞い申し上げます。やっぱり地震怖いよ、怖い、うん。春彼岸だというのに、墓参りに行かなかった罰当たりなのかな。今日、眠れるかしら。

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