大体の高校３年生は、明日から自宅学習期間に突入する。うちらの学校も例外ではない。何もかもが最後の日、となる。こういう教室で授業を受けるのも、みんなで弁当食うのも、一斉に掃除をするのも…大きな区切りを迎えようとしている。その時は、刻一刻と近づいている。今まで普通と思っていた日々が、今日で終わりを告げた。
過ぎ去ってみるとあっという間で。果たして３年前の自分が、こんなことになると想像できたであろうか。高校生活なんて、もうあっという間だった。

The Last Bento(笑)なんて。最後の弁当注文ということもあり、普段の倍くらい注文量がある。最後だから、ぜひ清水屋の弁当と大友パンのパンを食べなければ、という考えらしい。購買部Ｈさん、３年生の伝票をを見て「すごいねぇ〜。最後だから、仕事のやりがいもあるね」
そして昼休み。購買部に弁当を取りに行く。見ただけでも、１組と３組はかごから溢れんばかり。それに比べて、うちのクラスは若干少なめ…意外とこんなもんか。
教室に持っていくと、もう待ちきれない人が多数。「早く〜」「これとこれでお釣りが７百円」ちょっと待て(汗)。ようやく全員に配る。で、ちゃっかり私も注文しているわけで。最後の弁当も、大変美味しくいただきました。３年間、お世話になりました。購買委員としての仕事も、今日で最後。よくやったよ、飽きもせず。

今日も弁当を注文する人数が多い。だいたいみんなレギュラーの弁当。そんな中、ミニ弁当(名前の通り、若干量少なめ)を注文したＭさん。この弁当は、日によってメニューが変わる、要は日替わり弁当、当たり外れが激しい。今日の品目はオムライス、量的にも当たりの日だな。Ｍさん「ねぇねぇ？今日はこれ当たり？やった〜」弁当如きで一喜一憂しないの(笑)。

昨日に引き続き、担任にせかされ、ロッカー及び机の中身を処理しまくる。みんな続々とごみ箱へ、要らないものを投入…跡で見つかっても知〜らない。
私もロッカーを片付ける。しかしここで、思わぬ事態発生。中に、覚えのないテキスト類、私のものではない。考えたところ、処理に困ったヤツが、誰某のロッカーにも構わず、放り込んでいったらしい…頭にきた。被害者は私だけでなく、Ｔ君とＡ君もだった。担任に事態を報告。「最後の最後に余計なことしやがって〜！」いくらなんでも有りえない…。

放課後。それこそ要らない紙を束ね、野球を始めたＳ君とＲ君。球はピンポン球、バットはわら半紙。投手Ｒ君、打者Ｓ君。とにかく投げるＲ君、打つＳ君。「今入った！」「いやボールだって！」そんなのの繰り返し。打っても「ファウル！」いつまで経っても決着がつかない。Ｓ君「ほら満塁だ満塁」いつの間に(笑)。Ｒ君「混信の一球」最初２球は見逃し、３球目は見事空振りで倒れるＳ君。「やられた〜！」ご苦労様でした。

帰りのホームルームにて。担任「そろそろロッカーの中も整理しなさいよ。要らないものは、さっさと持って帰る」というわけで、ロッカーの中を洗いざらいにする人が多数。Ｉ君のテキスト類の量、半端ない…。「Ｍ地理やるでしょ？これあげっから」まぁまぁ。こうなると出てくるのが、ごみ箱に何でもかんでも捨てるやつ。担任に見つかり、敢無く返される人もいるけど、大抵のやつは捨てることに成功。なぁ…ごみ箱いっぱいだな、これは捨てるしかないか。そう思った私は、パンパンに詰まったゴミ袋を抱え、ごみ捨て場と教室を３往復。一袋１０㌔㌘くらいあるだろう。途中で息も上がる、腕ももげそうになる…しんど。行動に移す前に、計画を立てよう。

その後、勉強を始めようとか思ったところへ、担任が「勉強しているみんなに」とカイロを持ってきた、しかも「合格祈願」とか書いてあるし、あざっす。
その直後、悪臭がする、という話に。どうもストーブの排気管のところに、Ｓ君がＴシャツをかけていたのが原因と思われる。こういう変なところで乾かすなよ。「これって…焦げた？汚れ？」完璧焦げたな。その直後。
Ｔシャツを取り払ったのにも関わらず、臭いは収まらない。おかしと思って、炎の具合を確認すると…明らかに黄色く、安定していない。これは不完全燃焼に違いない、そう判断し運転を停止。止めた直後、送風口から煙が！慌てて窓を開けるも、今度は排気管からも黒煙が！これは大変だ。教室の窓のみならず、廊下の窓も開け放つ。隣のクラスのやつらも出てきて、話は大きくなる。
職員室に飛んでいって、担任に事情を報告。たまたま居合わせたＭ君「なにしてんだ〜」俺は悪くない。担任、事務に電話。「止めなさい、だって」担任とともに、教室に引き返す。ようやく煙は収まった模様。「まったく余計なことして〜！」原因が何なのか断定しきれないので、怒るにも怒れない担任。危ないったら、ありゃしない。
排気には、十分に注意しましょう。

バスを待っていると、Ｉさんがやってきた。「寒いよね〜。今日はそれほどでもないような感じだけど」女子はスカートだからねぇ、確かに寒いとは思う。校則ではタイツが許可されているわけだが、Ｉさん曰く「なんか似合わないじゃん」っていうか、うちの学校の制服が、特徴有りすぎ。
バスを降り、学校へ向かって歩く。目の前にはＧ教頭。「２人とも試験まで一週間切ったからね〜。やるっきゃない」「先生もこういう時期あったんですか？」「ん十年前にね。そのときはひたすらやってたね」ここまできたら、やるしかないっすね。玄関でＧ教頭と別れる。Ｉさん「Ｇ先生と話してると、なんか元気になるよね。Ｇ先生好きだわ〜」その気持ち、なんとなくわかる。

Ｈさん「お弁当頼まなきゃ。何がいいかな〜」日替わりとかにすれば？「だって、普通の弁当って、量多くない？」そうかな。で結局、焼きそばとパンを注文…普通の弁当と、大差ないような(汗)。

昨日・今日と、二次試験を控えている者は、三者面談が行われている。主に、国公立出願者が対象となる。私も一応その部類に入るので、面談をする。それが今日。
本当なら職員室でやるはずだったのだが、他のクラスとの兼ね合いもあり、パソコン室でやることに。母ちゃん共々、パソコン室の前で待機。私の前の人が、えらく時間かかっている。すると、隣の情報処理室から物音が。母ちゃんが凝視していると、出てきましたＴ先生。だいたい予想はできた、ちわ〜す。「面談？まぁこの時期どこもだから、しゃぁないやね」そんなＴ先生、部屋を出て行って、温かいミルクティーを買ってきて、すぐに部屋に戻っていった。
そのうちようやく、前の人が出てきた。誰かと思ったらＭさんだった。親同士「こんにちわ〜」なるほど、この親あってこの子有り、って感じだな、雰囲気が似てた。Ｍさん「頑張ってね」何言われるかわからないしな…。
んでようやく、担任との話が始まった。成績表は何度も見ているので、そうそう驚くものではないが…まぁ、厳しいよな。この間までずばずば言ってた担任も、さすがに親が居るので、そこまで言わなかったが…まぁ、言いたいことはわかる。とりあえず、やれるだけやります、はい。とまぁ話も終わりに近づいたころ。「娘も受験でして、兄妹でぎすぎすしてるんですよ〜。ドラマなんか見てると『ドラマ見てる〜』なんて言われて。最近始まったＮＨＫのやつなんですけど」「それ、あたしも見てます〜」意外なところで、母ちゃんと担任の話が合う。まぁ、歳も近いだろうし。

髪の毛も伸び放題、鼻血も出放題。どうしようもないので、今日は片っ端から物事を片付けることにした。滑り止めの試験が目前ではるが、それどころではない。

午前中。小野町の図書館で勉強した。その帰りのことである。
小野新町駅にて。親子３世代、祖母・母・孫(双子男児)が、電車を待っていた。子供らのテンションはやたらと高い。とにかく叫びまくる。私が切符を買おうと券売機の前に立ったら「ぱぱぁ〜！」確かにコートを着ていて、そう見えるかもしれないが…。近くで見ていた高校生「まじわけわがんね〜し(笑)」まったく…。
電車に乗ったら、その子供らは静かになった。途中の駅で、婆さん４人が乗ってきた。その子供らが目に入るなり「いや〜めんげない〜。見してくっちぇみ。いや〜めんげめんげ」年よりは、小さい子どもに寄っていく習性がある(笑)。

電車から降りて、そのまま床屋へ向かった。幸いにして空いている。
その床屋で繰り広げられていた会話。「○○さんげで葬式だど」「あら？××さんげでもながったっげが？」「んだ。一日違えで亡くなったみでだ」「なんだべ。去年の暮れだがに、頭刈りに来てくっちぇだのに」訛ってることは置いておいて(汗)。とにかく葬式が多い。典型的な少子高齢化、節句祝いより葬式の件数のほうが多すぎる。

今朝も、微妙に風が強い。そんな中、磐越東線はせいせい走る…何なんだこの路線？東北本線は、もろに強風の影響を受け、初っ端からダイヤが乱れている。その弊害を受けるのが水郡線。安積永盛での列車交換が、上手く行えない状況。Ｈさん「本線のせいで遅くなった」いろいろ大変ね。こうやって考えると、磐越東線は、ほんとタフな路線だ。

私の左隣の席はＨさん、右隣はＴ君、左斜め後はＭ君、真後ろはＳ君、右斜め後はＹ君。
休み時間。そういうわけで、Ｙ君とＳ君と話していた。私はＳ君の机に、どっかり肘をつく。するとＳ君「そりゃないって。あんまそういうことばっかしてっと、そろそろＹさんキレっかんね。キレてバック転とか始めっかんね」本当っすか？Ｙ君「５回転くらいしちゃうね」またＳ君「あえて前転かもしんない」あ〜なるほど…って、おい。

郡山駅の改札で、Ｍさんの友人Ｓさんに呼び止められた。「日記にうちのこと書いたばい？あれさぁ、うちも９科目受けたんだからね。訂正してよ」はいはい、ご苦労様でした(←軽く流す)。

朝から吹雪である。当然、バス利用者が増える。
教室にて。Ｈさん「今日あたり、チャリで来る人要るのかなぁ？Ｏ君は絶対自転車だよね」ですよね。さらに余談「水郡線さぁ、新車だけど。乗りづらい！椅子硬くない？」確かに、それは思った。とそこへ、Ｙ君がやってきた。Ｈさん「Ｙさん自転車？」「いや、歩きっす…」お疲れ様です(汗)。「１年生んときは自転車で来たけど、今考えると…ううん」首を横に振るＹ君、あの路面状況だもんな…。

私とＡ君とＭ君で、音楽談義。明らかに意見が割れる。「滅茶苦茶でもさ、メロディーが整ってればよくない？」「違うって！詞に曲が自然についてくるんだって」人それぞれ、思うところは別々。唯一の一致点「ポルノは、３人のときのほうがよかった」とりあえず、個人の自由。

なんだか知らないけど、弁当・パンを注文する人が、ここのところ多い。どうも、卒業間際にして「最後だから、弁当を食べておこう」という狙いらしい。特に日替わり弁当。今日だけで３個の注文があった…その中に、私も含まれている(爆)。だって〜、もう食えないんだよ？今食っておかなきゃ、いつ食うのさ？
というわけで昼休み。注文した弁当を食う。Ｔ君とＳ君「美味そ〜。ちょうだい？」なら注文しろや(笑)。

センター試験の自己採点が済んだ今、ここから先は前進あるのみ。この結果を冷静に受け止め、本命はどうするか？滑り止めをどうするか？十分に検討していく。各自必要な勉強を、自身で進めねばならない。というわけで、今日から全授業が自習のような形態に入る。

４コマ目、数学。
なぜか教室にやってきた国語Ｋ先生。普通に挨拶をさせるが、みんな不思議そうな顔。挨拶が終わった直後、数学Ａ先生がやってきた。戸を開け、Ｋ先生の顔をみたＡ先生「あれ？」引き返す。Ｋ先生「なんで今来たの？」みんな「現文ってさ、５校時だよね？」時間割を見るＫ先生「あ、次か…」すぐに教室を出て行く。今度こそＡ先生が来る。「Ｋ先生が間違えたの？」たぶんそうです。

７コマ目、体育。
今日もまた卓球。授業終了後、片づけをしようと思ったら、なぜか５組Ｙさんがやってきて、ラケットを握る、やるの？Ｙさん、Ｙ君のほうを見ながら「ウチらで片付けるもん」Ｙ君「何で俺！？」まぁ、付き合ってやれ。
Ｙさんはちょっとで満足したらしく、今度こそ片付けようと思ったら、いきなりＯ君が「Ｙ！勝負だ！ジュース賭けっぺ」片付けよろしくな(笑)。