サークルの皆様へ

いつも 介護生活のお話を
読んでくださりありがとうございます。

母67才 は
11月29日金曜日
穏やかに静かに
天へ旅立ちました。


特養での生活は
ほんとうにあたたかく見守ってくださり
職員さんたちの
家族のような愛に包まれ
ほんとうに素晴らしい時間を
過ごさせていただきました。

最期の時の
二日間は泊まらせていただき
ずっと母の手を握って横で添い寝
しました。
まるでふたりで旅行に来たみたいな
錯覚を覚えましたのも
こちらの特養の 素晴らしい雰囲気と
わたしたちをそっと見守ってくださった
職員さんたちのお心遣いのおかげです。


母を美しく！…
お顔とデコルテと手
露出されたお肌には
水分を与え
お部屋はラベンダーのアロマで
みたしました。

さいごは母のこだわりを尊重し
点滴もやめ
酸素マスクも外しました。
『自然体で抗わない』
気持ち悪い器具も
痛い針もなく
解放してあげました。


絶食から34日
酸素マスクをはずしてから12時間
この間に起きた奇跡については
書ききれません！…

酸素マスクをはずしたのは
わたしの決断。
緩和ケアの論文を探しあて
さいごのさいごに直感が降りてきて

人間のさいごの自然な防御作用ー
終末期における自然な酸欠状態では
自然治癒というより自然防御として
脳内に麻薬物質が出て 痛みや苦しみを
超越する状態になると…
人為的な酸素はかえって負担になり
苦痛を与える場合があると。

これにピンときて
そのときの母は喘息のように
肩で息をして苦しそうでしたが
決断しました。

もちろん賭けでした。

結果…決断は
間違ってなかったと信じます。
すぅーと息が落ち着き
大きなあくびをして
あ～あって！…
話始めるのかなって思うくらい
落ち着いた雰囲気になったので
深夜でしたが 窓を開け

『この故郷の 海の風を感じてって！』
と風に当てると
一瞬 笑ったような顔をしてくれました！

そこから手を繋いで添い寝しました。
とても静かに！…
お母さん！

そして
素晴らしい虹とともに
朝を迎え
母はその5時間後
虹の彼方の空へ静かに旅立ちました。


もうひとつ奇跡。

あれだけカチカチに固まった拘縮は
最期が近づいて来るころ
すぅーと力が抜けてゆき

すごい…感動しました。




今まで
母をあたたかく見守ってくださり
ほんとうにありがとうございました。

わたしはこれで
両親とお別れしてしまいましたが
お腹には4カ月の子どもがおりますので

病気と向き合い闘い続けた母の偉大さと
わたしを育てたくさんの学びを与えてくれた愛を感じながら

この子と二人でがんばってゆこうと
思います。


特養の職員さんたちの深い愛
いつもあたたかく見守ってくださったサークルの皆様

ほんとうに感謝申し上げます。


ありがとうございました！


サンライズこと 東あさひ