日本では旅の大きな楽しみに温泉がありますね。
海外の旅で、やはり一番欲しいものは、旅の疲れがとれる入浴。洋式バスやシャワーではやはり不満なもの。NZの旅や暮らしでも、入浴についてのストレスはつきもの。特に電気給湯システムがほとんどなので湯量に限りがあり、日本人はシャワーの湯を使いすぎて、よく失敗します。
その点、ロトルアを訪れる人は、温泉を楽しみにしてきます。ただ、ここで注意してほしいのは、温泉利用についての感覚が、日本人とは違うということです。日本の風情ある温泉を期待すると、ハズレます。

NZの温泉は基本的に温水プール中心です。キャンプ場なども併設が多く、家族などで楽しみに来ます。浅めの泳げるくらいのぬるいプール、37〜39℃前後のゆっくり浸かるプールは大人たち中心。それに個室スパがある所もあります。
水着着用が基本ですが、個室はカギつきなので、日本式に水着なしで温泉を楽しむことができます。ただ、日本の露天風呂のように、風景もリラックス効果の一部という感覚はないので、ほとんどの場合、個室は壁に囲まれた部屋。湯船もコンクリートが多く、中には木の湯船もあります。
西洋人は40〜42℃という熱めの湯には入れないようで、日本人のように長時間浸かって湯そのものを楽しむという感覚もありませんので、個室貸切時間は30〜40分というのが多いようです。日本の貸切温泉は50〜60分が普通なので、KIWI-RACCOのツアー客の皆さんからも、「貸切時間が短くないですか？」とよく言われます。ただ、個室内で髪や体を洗うという習慣もないので（シャワーは一応ついている所あり）、湯船につかるだけなら、着替えの時間を除いても20分入ってると、けっこう茹だります。

泉質分析や効能書きもありません。温泉めぐりの経験豊富な人なら、入ってみると、その泉質は見当がつくでしょう。日本のような乱掘もなく、ほとんどの温泉が源泉から直接引いているので、泉質のよい温泉は多いのです。
文化・習慣の違いを理解した上で、NZの温泉を楽しんでほしいですね。
「NZロトルア広場」では、ヒロ＆ポールが自分たち自身でリサーチした北島各地の温泉を紹介していきます。乞うご期待！