オーストラリアのパースで行なわれたゴルフ・ツアーで、アマチュアのダニー・リー選手が優勝した事は、日本でも報道されたと思います。
日本の石川遼選手の１０代同士のライバル、という感じで注目されてるようですね。

タイガー・ウッズ選手が持っていたアマ選手権の最年少優勝記録を大幅に塗り替え、
今回も、ヨーロッパ・オーストラリアのゴルフ・ツアーでの最年少優勝記録になったそうです。

アマチュアだから、優勝トロフィーだけで、賞金はもらえないんですね。
その賞金は、ただ宙に浮くのかな？
アマチュアが勝つと、スポンサーは懐が温かい？

それはさておき、このダニー・リー君、
ロトルア男子高校の生徒です。
４月のマスターズ出場の後、プロになるらしいので、
今後も、リー君の活躍が報道されることも多いと思います。

ところで、このゴルフ・ツアーのニュースを確認するために、ネット検索でヒットした日本の幾つかのサイトを見るうち、とても不愉快な掲示板が出てきました。人種差別丸出し（韓国人に対して）の書き込みがズラズラ…

ダニー・リー選手は、韓国生まれで、家族ぐるみNZに移住
全米アマを制した時は、永住権のみで市民権は申請中でした。
優勝の後、市民権は即下りて、今は完全にNZ人です。

NZにも人種差別が全然ない訳ではありません。
地域によっても、白人主義がやや強い所もあります。
また、オークランドやクライストチャーチなどの都市部で、移民がドッと増えたエリアでは、英語力不足や失業率などの問題で、社会的な問題が増加している傾向もあり、アジア系・アラブ系などの非英語圏移民に対する排他的な行為をする人たちもあります。

でも、ロトルアに住んでいる実感としては、住民の意識に
「大多数が移民だよ」という大らかさと懐の広さを感じます。
他民族マルチ文化の街であることを、誇りにしているとも思えます。

アジア系は既にNZ全人口の１割。
確かに、同じアジア系とは単純にくくれない、
日本も中国も台湾も韓国も、それぞれに文化や習慣が違う…
でもね〜、日本人が、韓国人や中国人に対して、差別的・侮辱的な言動をするのは、本当に奇妙、滑稽、そして情けないと思います。

私はダニー・リー選手を個人的には知らないので、彼のアイデンティティーがどこにあるかはわかりませんが、ゴルフという才能を精一杯開花させようとしている１人の青年として、今後も応援していきたいです。
（画像は、Yahoo Xtra のスポーツ欄から借りました）