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from: ヒロ&ポールさん
2010年08月15日 12時49分41秒
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忘れな草 摘み
さざんか亭から徒歩2分のティヒ公園の森の中に、忘れな草の群生が何カ所もあります。そのうちの、気の早い株たちが、花を咲かせ始めたので、プランターに植えるために、ゲットしてきました。
本当の忘れな草のシーズンは、春から初夏。
10月頃には、散歩道の足下が、スカイブルーの絨毯のようになります。
宿根草で、こぼれ種でも増える忘れな草は、
半日陰で、場所さえあれば、グランドカバーのように一面に広がります。
手間要らずの、すぐれもの。
増え過ぎて困ったら、引き抜くのも簡単。
現・さざんか亭は、グランドカバーのために植える場所はないので、
(すでに大きな樹々と芝生で、めいっぱい)
細長いプランターに数株。
お友達に1株ずつあげるために、合計10株ほど。
日本では貴重な園芸植物でも、NZでは、雑草扱い。
増え過ぎて困る草や木は、「ペスト・プラント」と呼ばれるくらいです。
「可愛い!」と思って、うっかり庭に植えると、2〜3年後には、とんでもなく増えたり、手が付けられない程大きくなったりするから、なんです。
その植物の特徴や扱いをちゃんと知って、植える場所や管理方法がわかれば、
室内やプランター、庭の一角で楽しめる「野草」、いろいろあります。
忘れな草も、その1つですね。
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コメント: 全2件
from: ヒロ&ポールさん
2010年08月15日 13時05分09秒
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「「忘れな草」の話」
> さざんか亭から徒歩2分のティヒ公園の森の中に、忘れな草の群生が何カ所もあります。そのうちの、気の早い株たちが、花を咲かせ始めたので、プランターに植えるために、ゲットしてきました。
> 本当の忘れな草のシーズンは、春から初夏。
> 10月頃には、散歩道の足下が、スカイブルーの絨毯のようになります。
「忘れな草」 英語名 Forget me not
恋人たちが、川のほとりでデートしていたとき、
土手に咲く愛らしいブルーの花を、若者が見つけました。
彼は、彼女のために、その花を摘もうとして、
足を滑らして、川に落ちてしまいました。
思いのほか、流れは早く、
水に呑まれながら、若者は必死で、花を彼女に投げました。
「Forget me not !」ボクを忘れないで!
…と、いう言葉を残して。
空の色と水の色を映したような明るいブルーに、
恋人を失った彼女の涙の色も添えられたのでしょうか?
小さな小さな花なのに、なぜか、心を引きつける草です。
白い花や、うすいピンクの花の変種もあります。
ティヒ公園の自生種は、スカイブルーとピンクが一株に混在しています。
紫陽花のように、土のpHで、変化するのでしょうか?
ロトルアなら、危険を冒さずに、摘める所が、いくらでもあるのに……
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from: ヒロ&ポールさん
2010年08月16日 20時44分28秒
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「忘れたい……忘れたくない……」
> さざんか亭から徒歩2分のティヒ公園の森の中に、忘れな草の群生が何カ所もあります。
> 本当の忘れな草のシーズンは、春から初夏。
> 10月頃には、散歩道の足下が、スカイブルーの絨毯のようになります。
>水に呑まれながら、若者は必死で、花を彼女に投げました。
>「Forget me not !」ボクを忘れないで!
>…と、いう言葉を残して。
「忘れな草」は、英語名の「forget me not」の和訳。
「な」は、「……しないで」という否定・命令形(懇願)の意味の古語で、
直訳なんだけど、とても優しく切ない響きの和名。
日本人は、植物の命名に関するセンスが、抜群だと思います。
「忘れな草」の連想で、「忘れ草」とか「都忘れ」とか、
「忘れる」ことに関する植物名について、ちょっと挙げてみましょう。
*「忘れ草」…一文字違いですが、全然別の植物。
別名「ヤブカンゾウ」 英語名は、Daylily
葉の部分を衣服の紐に結び付けると、別れた(これから別れる)いとしい人や場所を、忘れられるといわれていました。本当は別れたくない、けれども、否応無しに離れなければならない……そんな悲しみから逃れさせてくれる草と考えられていて、古く万葉集の時代から、歌に詠まれた植物です。
若葉を茹でて食用にも。中国では、花の蕾を乾燥保存、水で戻してスープの具にするそうです。試してみたい料理ですね。
サポニン成分(どの部分かわかりませんが)があって、睡眠効果を促すのでは?と研究されているそうです。もしかしたら、1000年以上前から、睡眠効果=悩みを忘れて安らかに眠れる、そんな効果を何となく人々は知っていたのかも……。
ただね〜 万葉時代からの「忘れ草」の風習には、ちょっと不思議が……
「結ぶ」という行為は、「切る」「別れる」とは反対で、絆をつくる行為ですよね。
忘れたいのに、なぜ、草の葉を衣服の紐に結びつけるのだろう?
忘れたい……忘れたくない……
忘れさせて……ああ、でも、忘れたくない……
そんな心の振り子・葛藤がにじみ出ているようで、切ないな〜
忘れ草を詠んだどの歌を見ても、きれいサッパリ忘れられた!ってケースは、ないような気がします。それくらいなら、最初から歌なんぞ詠まないか、ウン。
「忘れ草」の花はけっこう派手で、イングリッシュ・ガーデンにも好まれ、NZの庭でもよく見かけます。
*「都忘れ」……これも、きれいな名前、姿も愛らしい草花。
別名、アズマギク 学名はあるけど、特に英語名はないような…
この花の名前は、順徳天皇が佐渡に流刑になった時、この花の可憐な姿で慰められて、都恋しさを忘れることができた、という伝説から。1221年承久の乱、鎌倉幕府初期のできごとで、これも、古い古い由緒ある名前です。
素朴だけれど、キリリとした姿と濃紺の花が、心を癒してくれますね。
「住めば都」ということわざもあります。
日本を離れて、NZに根を下ろそうとしている身には、美しい自然いっぱいの日本(特に九州・長崎)は、決して「忘れたい」都ではなく、しっかり心に抱き続けたい古里ですが、ここロトルアでも、四季折々、心を楽しませてくれる花木に囲まれています。
どちらの自然も愛せるのは、贅沢なことかもしれませんね。
(画像は、上が「忘れ草」、下が「都忘れ」。どちらもWikipediaから拝借しました)
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