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from: shantiさん
2008年07月17日 18時32分19秒
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グルプルニマ(Guru Purnima) 2
皆さん、こんにちは。
今年の7月18日はここ、インドでは満月。 そして7月から8月の間にあるこの満月の日は、ヨガやアーユルヴェーダ、古典ダンスなど伝統を率い継ぐものを習っている人々にとって“グルプルニマ”と呼ばれる、非常に縁起のよい日だそうです。
“グルプルニマ”に関しては昨年(2007年)の7月29日にもメッセージとして載せていますので、お時間があれば覗いてみて下さい。
今年は昨年とは違った方向から見てみました。
“グル”って何? と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。 インドの古い言葉、サンスクリット語で、簡単に言えば「先生」のことです。
ただ、国語や数学などの知識を教える学校の先生とは違って、伝統の流れがあって、スピリチュアルな道、良い生き方などを教えてくれる先生で、日本語なら“師匠”と言う方がぴったりかもしれません。
ただ、インドでは自分が直接習ったお師匠さんがグルというのではなく、その源にある“エネルギー”が真のグルだと言う考え方が妥当な考え方だそうです。
厳しい人は、「耳元でマントラ(力のある言葉)をささやいて、多額のお金を持っていくのはグルではない」とまで言います。
でも、それで自分を救ってくれたのなら、その人にとってなくてはならない人ですよね。 しかし、その“グル”も自分ひとりでそうなったのではなく、その人の師匠、またその人の師匠の流れを受けていると言うのが大事な点だそうです。
インドでは本来「私がグルだ! 私を信じなさい」とか「ここに書かれてあることだけが正しい」と言う言い方はしなかったそうです。
クヌールでの師匠も常に生徒さんに「自分の言っている事を絶対視して信じるのではなく、自分の言っている事をまず実践し、そこから感じた体験を信じなさい」とよく言っています。
「真のグルは一人一人の心の中にいるのだ」と。
その意味では、自分を導いてくれるものは常に自分の中にいて、常に自分を守ってくれるものとも言えそうです。 でも、それを自分の中にいることを見出すのが難しいんですよね。
選んだものがよい選択なのか、単に欲から出ているのか、わからなくなることもあるかもしれません。
その自分の中の導きの存在を見えるようになるお手伝いをしてくれるのが、ヨガだと言います。 勿論、体のポーズ(アーサナ)だけでなく、呼吸法(プラナーヤ)、瞑想(ディヤーナ)なども含めてです。
ちなみに、“グル(Guru)”の“Gu”は「どこにも帰属しない」“ru”は「形がない」と言う意味だそうです。
また、他には“Guru”には「暗闇を追い払うもの」と言う意味があるそうです。
ますます、「ある特定の人」ではないですよね。
ヨガやアーユルヴェーダ、古典舞踊、伝統のものを勉強されていらっしゃる方、またそうでない方も、自分の胸に手を置いて、ゆっくり呼吸しながらしばし自分と向き合う時間を作ってはどうでしょうか?
自分の中にいる“グル”を探しに。
shantiでした。
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