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from: shantiさん
2010年12月04日 04時10分00秒
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伝統って?
こんにちは、皆さん。
冒頭の写真に何を感じるでしょうか?
“なかなか面白い” “ちょっとひどいんじゃない?”
“特に感じるものなし”
人それぞれでしょうね。
日本メーカーのペンキの宣伝で、この宣伝を作った人の日本のイメージなのでしょうね。
相撲、着物、障子、盆栽....日本の伝統・文化とも言うべきものです。
さて、前のメッセージで「伝統」と言う言葉を使いました。
ヨガには伝統があります。
さて、「伝統」と言う言葉でどんなイメージが浮かぶでしょうか?
私は恥ずかしながら、“古めかしい”とか“今では通用しない”とか、否定的なイメージしか持っていませんでした。
学生時代自分の学校が創立「90周年」とか「100周年」とかでイベントがあっても、全くピンと来ず卒業生のおじいちゃんやおばあちゃんがお話していたことはほとんど覚えていません(と言うか、聞いていませんでした^_^;)
昔のことはわからないし、関係ない。
時代が違うし、今そんな事言われてもわからないし....。
そんな感じでした。
ヨガも若い人たちが「昔の人がやってた同じことをしても今の人は興味を示さないし、条件も違う。 新しく変革しなくては生徒が来ない。」となるのも頷けます。
忙しい今の時代の人たちでも入りやすいようにすることは必要だと思います。
が、変えてしまってはいけないです。
ヨガという名はついているけれどもヨガとは違ったものになってしまいます。
そんなことを感じるのは私も年を重ねたからかもしれません。
が、それ以上に90を超えた義母がインドがヨーロッパ各国に植民地化されたときにどれだけ虐げられたか、と言う話を聞いたことも理由になります。
イギリスがインドを支配しようとした頃、インド人の精神の支えを壊すために多くのヨギやアーユルヴェーダの医師を殺し、サンスクリット語の書物を焼きました。
必死の思いでアーユルヴェーダの書物を隠し守ったのはケララ州の人たちと聞きました。
有名な織物がインドにはありました。 繊細な指使いで素晴らしい織物を織ったそうです。
そして、イギリスの支配に屈しない人たちは指を切り落とされたそうです。 もう織物を織ることは出来ません。
キリスト教徒の彼らにとってそれ以外は全部邪教でした。
そんな時代を切り抜けてきたインドに根付く文化・思想その一つにヨガがあったのなら、その時代を生きておらず、しかもその地に住んでいない私達は軽々しく「現代に変革されたヨガ」を叫ぶことはとても傲慢にさえ思えてきました。 これは単なる私の思いですが。
長い歴史の中で守られてきたものの中には、それ相応のエネルギーも含まれていると思います。
長い歴史の中で育まれてきた自然のものをいとも簡単に自分達の便利の良い様に作り変えるのと同じ感じで、
長い伝統に裏打ちされたものを私達の都合で作り変えてしまっては、元々の価値がなくなっちゃうのではないかな、と思ったりもします。
勿論、流行りで広がったものはすぐに廃れてしまっているはずです。
ファッションとしてヨガが広がるのも良しとします。
でも、ファッションで終わってほしくないな、と思っています。
冒頭の写真に戻ります。
そのものの文化や伝統、エネルギーを正しく捕らえて初めてそこから出てきたものの本質もわかるのではないかなと思っています。
新しいものは良いのですが、歴史のあるものはやはりそこを大事にしないといけないんじゃないかと。
勿論、一人ひとりお感じになることは異なるとは思いますが。
....おばちゃんのつぶやきと思って読み流して下さい^_^;
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