どら(^о^)家の伊勢物語　【カーナビ編】

レンタカーで２泊３日、伊勢志摩を回りました。
２日目のこと。
すごい人出の伊勢神宮での参拝を終え、宿に戻るためカーナビをセットし、どら(^о^)父の運転で走り出してしばらくすると、『700メートル先を右方向です』と穏やかな声で案内が聞こえました。

もうすぐ右折だな、と思って後部座席でゆったり構えている中、どら(^о^)車は80キロのスピードで海岸沿いをビュンビュン走り抜けます。

数分後、『この先5キロ道なりです』とまた穏やかな案内が聞こえました。

？！　右折したっけ？　と訝しがるも、カーナビに任せておけば大丈ブイＶと思い直し、後部座席でゆったりしていると、車は80キロのスピードで海岸沿いの右に左に激しいカーブをビュンビュン走り抜けます。

10分くらい走り続けると乗り物酔いで気分が悪くなり、地図を見たら道が違うことに気づきました。

どら(^о^)　（ふて腐れた声で）『お父さん、この道違うよ』

父　『ん？　違うか？』

どら(^о^)　（ふて腐れた声で）『700メートル先を右方向ですって言ったじゃない』

母　『そうよねぇ』

どら(^о^)　（ふて腐れた声で）『何で右に曲がらなかったのよ』

父　『ん？　曲がるところがなかったんだけどなぁ』

どら(^о^)　（ふて腐れた声で）『どうしてカーナビの言うこときかないのよ』

カーナビの示す到着予想時刻が、道を間違えたことにより10分後退したことを告げ、その後、車内は沈黙。車は80キロのスピードで海岸沿いの右に左に激しいカーブをビュンビュン走り抜けます。

母　『もっとスピード落としてよ』

父　『ん？　そうかぁ』

母　『60キロにして』　（ついに、母から制限速度を言い渡されました）

私は後部座席で依然として無言で、乗り物酔いしながらもチラッと速度計を見ると、ピッタリ60キロを保つどら(^о^)父でした。

必死に運転しているどら(^о^)父の後ろ姿を見ていたら、どら(^о^)の怒りもおさまり、今度はカーナビに怒りの矛先が移りました。

どら(^о^)　『だいたいさあ、このカーナビ、おとなしすぎるんだよ。道を間違えたなら、“戻りなさい”って言えばいいじゃない。“ちゃんと私の言う通りに右折してください”とか、“アナタは今、右折しそこないましたよ”とか言えばいいじゃない』

ひとしきりカーナビへの怒りをぶちまけていたら、乗り物酔いもおさまり、どら(^о^)父のビュンビュン飛ばしたおかげもあり、予定よりも早くに宿に着きました。

父　『予定よりも早く着いただろう』

どら(^о^)　『道を間違えなかったら、もっと早くに着いていた』


カーナビにも、

標準　事勿れ系　カンパーニュ隊長系　テキトー系

とタイプが分かれていてもいいと思うんです。でも、いくらカーナビがあっても、言うことをきかなかったら道は間違えます。