【ソウルの地下鉄、おっさん注意報】

ソウルの地下鉄の券売機で切符を買おうとしていたら、
ヨレッとしたスーツを着た見知らぬ男性が無表情で近づいてきました。

『切符を買うのか？』『どこに行くんだ？』（韓国語）と聞いた感じで、
どら(^о^)母娘のために無表情で券売機を操作し始めました。

ピッポッパッと画面は進み、お金を投入というところで、
どら(^о^)が換金したばかりの封筒に入ったままのウォン札を出そうとすると、
横から手がグイッと伸びてきて、指で札束をつまみ出しました。

ギョエ〜！！！

誰だぁ〜？　私のお金を盗ろうとしているのはぁ！

指の先の、手の先の、腕の先の顔を見たら、
ヨレッとしたスーツを着たおっさんが私のお金をつまんでいるじゃあないの。

親切なおっさんだと思ったのに、本当はアブナイおっさんだったのか、
と混乱する中、『ちょっと、なにすんの！』
『自分でやるから、その手を引っ込めてよ』
と日本語で言うどら(^о^)。

無言＆無表情で、どら(^о^)に負けじと、
封筒からお札をつまみ出そうとするおっさん。

ふたりのウォン札を巡る攻防を不思議そうに横で見ているどら(^о^)母。

すると、おっさんのため息が聞こえたので券売機の画面を見たら、
時間切れで初期画面に戻っていました。

ふりだしに戻り、おっさんは相変わらず無言＆無表情のまま、
またもや手際よくピッポッパッと券売機を操作し始めました。

『この人、なんなの〜？』『誰なの〜？』と思いながらも、
私はウォン札を自分で用意し、無事に切符を購入できました。

すると、私が礼を言う間もなく、おっさんは消えていました。

実はその後も別の駅で地下鉄の切符を買おうと券売機に行くと、どら(^о^)母娘に近づいてきて、ヨレッスーツのおっさんと同じことを無表情でしてくれたおっさんがいました。このおっさんともウォン札を巡る攻防を繰り広げました。

どうやらこの人たちは地下鉄の職員らしいんだけど、制服らしきものを着ていないので、瞬時に地下鉄の職員だと判断できないんです。
どうみたって、ふたりとも勤務中とは思えない、ただのおっさんでした。