さて、Aranda de Dueroに戻ってきて、夕食前に、まだ見ていない教会があるので、外観だけでも見に行く事にした。



まだ、スペインの夕食時間（２０－２１時）になっていないので、すっかり暗くなった町の中は、こんなに閑散としている。



実は、１５時前に終わった、例の地下の酒蔵＋試飲の会の後、「もし時間が合えば、この教会前に１７時集合で、5 Eurosで街の中を案なりするツアーもあるよ」と聞いてはいたが、ひたすら郊外の修道院と渓谷見学にいそしんでいたため、こんな時間になってしまった。



しっかりと扉は閉まっている・・・・
典型的なロマネスク様式が美しいが、町の規模からすると、教会が２つあり、規模は中程度なので、ちょっと違和感がぬぐえない。



Duero川にローマ橋がある、と地図には出ているので、教会の近くなので見に行った。
んん？これが？かなりガッカリ・・・・



さすがに、お昼は例の試飲で食べたワイン、生ハム、チーズだったので、真面目に夕食のレストラン探しをすべく、町の中に戻った。

ここは行きに気になっていて、帰り道立ち寄ってもらった、修道院です。
近くにSanto Domingo de SIlosとあるせいか、ここもReal Santo Domingo修道院ということらしい。



訪問した時間は、中庭は見られず、塔のみ上がれるということで、外海は中世、中は現代の階段をおおよそ４、五階分上った。



塔の上から見た中庭は、典型的なスペイン修道院の回廊のセット！
見てきたばかりなので、フムフムと村の家並みを見る。



下に降りて、しきりと修道院の博物館見学を勧める運ちゃんだったが、珍しく英語がわかる受付のおねーさんに、「この夕暮れ時に、マリアちゃんグッズがあるような博物館ってどんな感じ？行く価値はある？」と聞いてみると、「日中だったらまだしも、今の時間帯は勧めない」とくるので、「さ、Aranda de Dueroに帰るぞ！」と運ちゃんを即して、帰り道を走らせた。

タクシー代は距離＋待ち時間なので、運ちゃんのお喋りの20分程度、余分に支払ったと思う。まぁ、一種のチップと思うか・・・・

こちらは、修道院の前面です・・・・
とここまで書いて、「スワッ、とうとう亡霊が・・・」と思いましたが、これはLa Yeclaにも映っていらっしゃる、運ちゃんのお顔なんで、ご安心ください。しかし、いつこの場所に立っていたんだろう？



フランシスコ派、清貧を旨とする修道院なので、中世の昔、この回廊を日がな日がな、瞑想しながらうろつく修道士を諌める為に、四隅にこのような彫刻がされています。



こちらもその一つです。



一見静寂総なのですが、スペイン人の説明と会話の大音響が、この中庭という、閉じられた空間に、反響中でして、現代の修道院というのは・・・という感じでした。



因みに、これが一番お気に入りのアングルなのですが、縦を横に出来ないため、首を９０度傾けてください。

Sainto Domingo de Silosへは、月～金にBurgos発17時のバスに乗り、同じく平日朝７時だか８時のバスで戻るこの１往復のバス路線しかありません。あとは、レンタカー、タクシー利用にて、周辺のタクシーがある地域から、往復するしかありません。また、周辺の宿は勿論ありました、物寂しい雰囲気だったので、やはりAranda / Lerma / Burgosあたりに宿泊されることをお勧めします。

さて、運ちゃんが言葉巧みに次に誘うので、Careugaと呼ぶんだろうか、そこの修道院の塔にも立ち寄りました。

こちら、現地時間１７時過ぎの、修道院の回廊です。
アーチ型の柱に支えられた回廊、糸杉と井戸のある中庭、これで場所が違いすぎるが、Granadaが聞こえてきたら、【我がスペインの心の風景】そのままです。



運ちゃんがタクシーを、修道院壁の外に、上手い事駐車したので、「ここで待っていてね、por favor......」と言いかけたら、"Vamos!"といきなり言われた。



エェェ～、一緒に行くんですかぃっ？？と思ったら、さっさと進んでいく。どっちが見たいのか、不明の状況で、追い立てられながら進むと、運ちゃんは口先三寸で無料、こちらはきちんと3 Euros支払って、回廊に入場した。



実に見事に維持されていて、天井の木組みと彩色された絵、足元のモザイクも、綺麗に保存されている。しかし、ここはスペイン。静寂な筈の修道院の回廊は、大型バスで来て、ガイドに先導された団体さん２組が、大声を発していて、「ゴメンなすって～」とばかりに、四隅の石の彫刻を伸び上って撮らせてもらい、喧噪のうちに回廊を一周した。

スペイン、修道院でも喧噪の中。侮りがたし・・・

Sainto Domingo de Silos村手前には、渓谷があり、慣れた運ちゃんは客をそこに案内する。



今回の運ちゃんも、雨の後だったが、さっさと車を止め、一旦トンネルを戻って、谷の中腹にある遊歩道に案内してくれた。



雨がより山で降ったせいか、水は茶色く濁っている。
そして、郊外の渓谷だけあって、冷気が忍び寄る。



馴れているせいか、さっさと先を行く運ちゃんを追いつつ、見てきた。
多分、真夏であれば、気持ちいいと思うが、豪雨の時は避ける方がいいと思われる景勝地である。

料理抜きの地下酒蔵ツアーの最後は、試飲会になる。
５種類のワインを、香りの強さ、匂い、味を確かめながら、Aranda de Duero周辺で醸造されたワインを試飲していく。



4人に一皿の割合で、生ハムが出てくる。



こちらはサラミの皿です。生ハムの方がすっきりとした味でした。



木皿に載ったチーズで、赤ワインに合いました。



今回試飲したワインのボトルがこの５本で、人気が高かったのは、３番と５番 lala oとラベルにあるワインです。迷った結果、先が長いので、３番を１本買いました。

実にこの地域のスペイン語も聞き取りやすかったので、この試飲会も最前列で助かったのですが、案外ワインとチーズ、生ハムでお腹が中途半端に満たされたので、一息入れて、夕方タクシーを捕まえて、Sainto Domingo de Silos修道院に行く事にしました。ツアーが終わって、一旦ホテルに戻り、ちょっと休んでから、また出かけました。
（ただし、Siestaの町中は雨が降っていた）

さて、ここでは、毎週土曜午後から開催される、「地下酒蔵と試飲ツアー」企画があるのだが、「要事前予約」！問い合わせから予約まで、「あの～英語の方がいいんですけどぉ～」という、こちらの問いかけむなしく、全てスペイン語でやり取りをし、土曜日正午１２時前に、集合場所に行った。



受付の兄ちゃん「え～、あんな遠い国（日本）から、本当に来ると思わなかったから、上司に言われて、予約キャンセルしちゃったよ～！」



（￢＿￢；）あぁ、いきなりこのスペイン調で来たぜぃっ、と思った。
「せっかく来たのに、それは困る！何とかしてくれ！」
「あ、あのさ、地下の酒蔵と試飲ツアーは、これからだから、それには参加できるよ！それに、安いしさ、レストランなんて、この辺、同じようなものしか出さないから、自分で食べに行っても同じだよ、ね！ね！」



仕方なく、出発を待ってもらっているそのツアーに参加したのだが、兄ちゃん
「あ～、そのツアー、スペイン語だけの説明だけど、わかる？理解できる？」ときた。「自分から話す書くは苦手だけど、聞く、読解の力は上だから、大丈夫！」と請け負って参加をしたら、唯一の非スペイン語圏からの参加者なので、大体列の先頭、最前列にしてくれる程度の配慮はあった。

酒蔵の１８世紀の「金持ちの娘の幽霊が語る昔話の寸劇」もあり、地下13-16ｍの酒蔵トンネルを巡るツアーを経て、メインの試飲会へと移っていった。

Dueroワインの生産地の中心にある、Aranda de Dueroには、朝８時発のバスで来ました。お蔭で、宿の朝食は食べられないし、Valladolidは再訪問を期す事になり、という具合ですが、Valladolidは行きやすいのでいいでしょう。



こちらはきのこです。



宿の場所がわからず、ウロウロしながら、探していました。
街自体は小さいのですが、道が曲がっていたり、そこここに広場があるので、惑わされました。



ここがPlaza Mayorです。
ここは、ワイン取扱業者、生産者には有名な所なんですが、それ以外の観光客はほぼ通り過ぎてしまうような所です



ここは市町庁舎兼町の入り口です。
ここは、中世の昔に作られた、地下の酒蔵見学ツアーを、要予約で、毎週土曜１２時から開催するので、それに合わせて到着しました。ただ、その場所がなかなかわからず、かなり右往左往しました。

さて、そろそろSiestaも終わり、夕方の開館、という所も増えてくる時間になってきたが、肝心のこちらは、到着日で日本の時差に脳味噌が引きずられ、眠い状態。今回は「外観ばかり下見状態」で切り上げ、宿に戻る事にした。



本当にこの街は、歩き回るのにいいサイズ、ロマネスク建築も見事なんですが、思っていたよりも数がある！おまけに食事が美味しく高くもない、と聞いていたんですが、到着日って、まともに食べられるのは１食だけなんです。



更に、Castilla y Leonにあるだけあって、夕方になって、すぐ気温が落ちてきた。



今回は、作家Sorollaの家、Colonが余生を過ごした家は、時間的に見られず、脳味噌的にも眠くなっていかん、ということで次回回し。



次回は午前中、朝食後から、みっちり歩き回りたいな～、と思いました。Catedoral外観を最後に、宿に戻り、翌朝８時発、Aranda de Duero行きのバスに備えやれやれでした。

学生が沢山通りかかるので、地図からしても、この奥が大学のようだが、さすがにそこまで後ろ足は伸びない・・・・San Pabloの裏が開いたので、見に入った。



Patioから見上げると、こんな建物になっている。



Castilla 宮廷女性の背後より、祭壇を撮る。



ちょうちんブルマー姿の男性の背後より。
どういうわけか、正面からは祭壇が撮れない。



礼拝堂の背後は、こんな装飾。
ただ、ここは公開中だったのか、わからないまま見させてもらい、ご挨拶して、外に出ました。未だに、はて何だったんだろう？状態です。