前日入り損ねた教会へ行くのに、適当に坂道を上って行った。



こちらは前日は通らなかった、もうちょっと上の小道のようである。日中だが、またしても人通りはない。



念のため、地図と方向を合わせたら、昨日見た塔が、隙間から見えたので、さらに上に上った。



狭い村でも、かなりの高低差があるようで、村の一番高い場所に近い処からは、こう見える。



夕方周りを廻った塔は、日中はこんな感じになります。
それにしても、中世の昔と、あまり見える風景は変わらないのではないか？、と思った。



さて、目的地の教会は、階段を下った所にあるので、遠景を堪能し、そちらに向かう事にした。

さて翌朝、レストランに朝食を食べに行った。
ん～、Oliteよりも種類が少ない！（料金はどちらも同額）



ここには、いちごジュースは無かったので、普通のオレンジジュースを選ぶ。



綺麗に並べられていたのだが、案外薄切りにすると、取りにくいもんだと思った。



ポルトガル・ガリシアのパンのようにはモチモチしていなかったが、このパンにチーズとハムを挟んで食べる事にしたので、切りやすそうなものを前足に取る。



とりあえず一通り食べて、１３時にタクシーの出迎えを頼んでいるので、朝の村散策に、昨日とは違う道を出かける事にする。

さて、小石の石畳の道をさまよって疲れた後ろ足を、グニグニストレッチをし、スペインではお決まりの夕食時間２０時以降ということで、展望のいいレストランに上がった。



Oliteと同じく、ここもMenu Especial de Parador 29 Eurosがあるので、そこから選んだ。最近、この突き出しが、スペインでも流行りだしたらしい。



このパンは～、まずいとは言えないが、Parador自家製とも思えない味でして、・・・・・



地場野菜を使った、白アスパラガスの温野菜サラダ♬とあったので、期待していたんだが、「アラゴン料理の味付けには、胡椒は使わないんですかぁ～」という、何だかコクもなにもない薄めの塩味で、変かがなさすぎて、アスパラガスはグニグニで、半分以上食べるのが苦行でした。



牛頬肉のステーキだか焼肉とあったんだが、どうもこの味付けも、「胡椒の存在は、バスク地方から伝わらなかったんだろうかぁ～」ということで、何と言おうか、締りのなさすぎの味付けで、トホホ、いやこの旅行で一番の大外れでしたぁ・・・・



３種のチョコのデザートとあって、とりあえずアイス、フォンダンショコラだったんですが、食感が硬めでした。それまでがずっとトホホと思いながら、口に押し込んできたんで、このデザートが唯一まぁまぁだったです。



ベランダに出て、別の所からレストラン中心に写真を撮ってみました。



確かにGoyaも、「アラゴンでは豆しか食べてこなかった・・・」と書いていたが、胡椒を使わない料理法とまでは、書いていなかったぞ～、と思い。



Zaragozaに１泊そのうち行ってみようかな～、と思っていたんですが、あまりに締りのない味付けにトホホで、この計画は忘れ去るまで、やらないことにしました。

胃袋は重くなったけれど、アラゴンってどうも料理はイマイチかも、と思った夕食でした。

Paradorへの帰り道、行きに通った細道が、イマイチわからず、ひとけのない所で、ウロウロしてしまった。



の～んびり、塔や城壁の写真を撮っていたら、門番らしいおぢさんに追い立てられる。



塔に行くのにグルグルしてみたら、どうもここを締めたいらしい。どうしてこんな門があるんだか、何せ古そうな教会と、入れない塔があるだけなので、イマイチわからず、とにかく、もう一度ここを通って、村の中心へ向かった。



こちらが既に閉まっていた教会の扉。門番のおぢさんすみません、ということで退散する。



Paradorはどっちかな～、と聞こうにも人はいないのだ・・・・



オォ、まさかこんな道だったけ～、とためしに進んでみたら、ガッテンガッテン！
てっきり、もう少し広い小道だと思ってました。



無事Paradorへ到着したのは、直線距離的にそうなかった筈の教会から、３０分近く。やれやれ、ここにレストランがあって、助かったと、しみじみ思いました。

小さい村ながら、小道が曲がりくねって、かなりの高低差があるので、地図を見なければ動けない。



ここは先程玄関先を覗かしてもらった所。こう見上げると見事なアラゴン風の建物です。



ここが、教会の正面入り口のようだが、残念ながら閉まってしまった。まぁ、ついでに上にそびえる塔に行ってみる。



背景に見えるのが教会の一部で、ここは塔の真下にあたります。



中世の昔は、見張り塔として使われていたらしいが、現在は入れないように、一応なっている（壊れていたが）



見事な釣瓶落としの日暮れ、とでも言うんだろうか、一気に暗くなってきたので、Paradorに戻る事にした。

こちら、「イサベル女王」の直筆だそうです。
思わず、しみじみ魅入りました。



こちらが、「ここで生誕した王様」直筆だそうです。
案外、文盲が支配階級に多かった、というのですが、そうでもなかったようで・・・



これはこの村の模型です。
実際どうなのかは、翌朝グルーっと歩いてみました。



Fernand IVの一生を模した動画？が終わったので、外に出たら、夕方になっていました。



ここで気が付いたのです・・・
「あぁぁぁ～、教会に行ってみるのを忘れていたぁぁぁ～」

先程の、庁舎から１８０℃振り返ると、やっとBarがあったが・・・食べ物の看板は期待薄なので、がっくりしながら、先へ進む。



更に進んだ所で、何やら人声がしてきた。



ここは中身が殆ど無かった博物館であったが、これぞ本場のアラゴン風建築♬
っと写真を撮ったところで、やっと食べ物を出してくれそうなBarを見つけ、そちらにそそくさ向かった。スペインでこうもBarが無いなんて、ここはどこなんだ？



Barの中は煙草臭いので、しっかり覆いのかかったベランダのテーブルにて、「羊も飽きたし、タラもイマイチだし、だったら豚肉」という消去法で選んだ豚君。いやはや、幾らSos到着が１４時過ぎでも、ちょいお昼には遅かったようで、周囲は飲み物タイムであった。足元が石畳で痛いもので、おとなしく赤ワインではなく、オレンジジュースにしておく。



村にやっと１軒ある雑貨屋さん。腹ごなしついでに、ここも覗き、さて夕暮れ前の散歩の続きに取り掛かった。

ここはParadorの出口を出た所です。村の外れにあって、出たところを左にずーーーっと行けばいいのさ、で出発！



チェックインの際に、「あと10 Euros出せば、眺望のいい部屋にUpgradeしちゃうよ～♬」っと、茶目っ気たっぷりなフロント係りのおっさんに言われたんだけど、こういう山道をタクシーで上ってきたので、「予約した部屋でいいです」で済ませた。いや～、この眺望を見てもね・・・ちょっとな。



所謂中世からの村をそのまま２１世紀に持ってきた感じで、ひとけはない・・・引っ越しなんてしないのだろうか？



アラゴン王家の紋章だか、古めかしいドアの上についているわ～、と写真を撮っていたら、小学生のような声が甲高く響いてきたので、そっちに向かう。



声だけは木霊して聞こえるのに・・・とやってきたのは、もらった地図によれば、【村の中心の広場】であった。困ったことに、お腹が空いているのだが、ひとけはない、店はない、一体ここはど～なっているんぢゃ～、と後ろ足裏の石畳を気にしつつ前進。

こちらは、Parador de Sos del Rey Catolicoです。アラゴン風に建てられていますが、中世からあったのではなく、中世の村に合わせて建てたそうです。



中腹部分に見えるのは、レストランです。



そして、これがParadorの部屋です。これでStandardということでした（Promocion 60Euros）。尚、このParadorは２０１５年の大半、休業となっております・・・



この洗面所が案外広くて、普段わたしが泊まるようなHostalの部屋程度でかかったんです。バスタブの見えない所に、トイレ、相対する形で、ビデがありました。

さて、Paradorの紹介が終わった所で、村歩きに出かけます。

みなさまは、現スペイン王国の原型が、「カスティーリャ及びアラゴン王国」から始まった、と思い出されるでしょうか？ここはそのアラゴン王Fernand IVの生誕地ということで、元々のSosという名前に、「カソリック王」という名前を加える事が許された所として、Navarra地方からAragon地方に10km入った場所に位置しています。



ここがFernand IVが生まれた、Palacio de Sadaです。
アラゴン様式ですね。



この宮殿では、アラゴンとナヴァラが当時の国境線で争っている最中に、臨月のアラゴン王妃が産気づき、慌ててこのSosの領土まで戻って、生まれた様子から、イサベル女王と結婚し、スペイン全土へ領土を広げていく物語を、展示しています。



岡の中腹にある村で、坂道がジグザグしていて、後ろ足に痛いのです！
つらつら、歩きながら、午後～夜になっていく村をご紹介します。