「中世の雰囲気がよく保存された」Ainsaの旧市街を、ずんずん進むと、教会にぶち当たった。



「質実剛健、船形天井が売り」の教会です！
・・・・という説明文があっても、不思議はない雰囲気。
入り口は、上の写真にある通り、初期ロマネスク様式だが、内部は石造りそのものであった。



これでも、「時はまさしく逢魔が時」、つまり夕方なのであるが・・・・
４月末は夕暮れは２０時過ぎなので、まだまだ日は高い！



教会の中庭は、修行僧が瞑想を安心して出来るように、回廊になっていたが、さすがに山の中、底冷えがした。おまけに、暗かったのだ。

Barcelonaからバスに乗って、３時間半、乗換え地点のBarbastro到着。
こちらは、途中に見えた、車窓の城です。



Barbastroで乗換える前、運ちゃんに「Ainsaに行くぞ～！」と、一応アピールしておいたら、乗換え時間５分なので、運ちゃんは「Ainsa行き、こちら４名」と連絡を入れていたので、ちょっとホッとした。乗換えてから、ひたすらしたすら、アラゴン地方のピレネー山麓沿いの、けっこう狭い山道を１時間、ガンガン飛ばして到着したのが、Ainsaという、１１世紀アラゴン王国の首都であった「古都」であった。



宿で、そっちいった道の階段を、上って～上って～、上っていくと、旧市街よ！と軽く言われたので、荷物を部屋に入れて、軽い気持ちで出かけてきた。



軽く上ってみたが、「５分上れば・・・」では着かなかった。



上り切った所には、住人と観光客が混在していた。
そして、ここはアラゴン地方なので、「スペイン語（Castellano）オンリーの世界」に変わっていた。

１５時過ぎに、宿に教えてもらったレストランに、ヨロヨロ入った。
さすがに、Barcelona到着直後に、美術館で歩き回ってくると、疲れる。
チェックイン出来る時間になっているが、食後に寝入ってはいかんと思い、ワイン少々、あとは水を注文した。



Pimientes con tomate y verde とあったが、酢漬け赤ピーマンに、サラダを併せたもので、案外美味しかった。案外、真ん中のツナがよかったような。



Churascoとあったので、「これは骨付き肉に違いない！」と、メインはこれを選んだ。実は、以前のBarcelonaで選んだ牛肉は、草履かと思わせるような歯ごたえと食感であったが、これはガリシア牛の骨付き肉にはかなわないが、しかし美味しかった。

夕方、宿でチェックインをし、さすがに静かに最初の夜は過ごしたのであった。

この美術館では、カタルーニャ・ピレネー地方の山奥にある、朽ち果てた教会から、【剥ぎ取ってきた】【ロマネスク芸術】を、中心に展示しています。



最初の展示室は、まるで東欧のような「イコン」めいた展示が多く、しみじみ見ると、けっこう処刑図とかあり、グロテスクでもありました。



剥ぎ取ってきた・・・・というのは、このような状態らしく、ある意味安心しました。いや、あの総称スペイン人のやることだから、多分適当に剥ぎ取ってきて、それを適当に並べているんだろう、と思っていたのです。



このような普通の絵画も、展示されていました。
ただ、かなり展示されている範囲が大きく、テクテク歩きます。

館内にレストランがありましたが、値段チェックしたら、28 Euros Menu中心になっていました。ただ、到着直後で、そこまでと思ったのでパスしましたが、展望は非常によかったです。



さすがに疲れたな、ということで、宿に教えてもらった、ジモティー用レストランへ行くべく、モンジュイックの丘を後にしました。

宿から歩いても、メトロ１駅＋そこから徒歩１０分という距離なので、道順を教えてもらい、買い物にいそしむ市民をぬいながら、分岐点へ向かった。「こんな立派な闘牛場があったんだ！」というのが第一印象。



ここでは、「夜の噴水ショー」が見られる場所ですが、何もないと、こんな感じでした。ここで、Barcelonaって、けっこう山に囲まれているな～、としみじみ思いました。



いやはや、ここから階段ですか～、とすっきりしない気分のまま、手荷物だけ持って、モンジュイックの丘登りになってしまったんで、まるで丘の上の教会に行く気分で、テクテク上りました。



ここカタルーニャ地方では、Catalanが第一言語となるので、Catalanで語っております。どうも、オック語起源だそうですが、スペイン語でもないし、とはいえフランス語でもない、妙な中間言語っぽく書かれているんで（スペイン語とは、文法と語彙も違います）、この地域に来ると、必ず２行目のスペイン語を確認するようにしていますが、ここではCatalan表記のみでした。

立派立派と思いつつ、ロマネスク美術の世界へようこそ～♬

El Pratから、Barcelona Santsまでは、C1という近郊線で一直線。C1も単線で運行しているのには、唖然としたんですが、地下鉄が別途あるからいいや・・・なんでしょうか？

この駅の上にホテルが聳え立ってますが、予算の関係上、遠景で撮らせて頂きました。



いつもこの街に泊まる時には、Plaza Catalunya周辺に行ってしまうのですが、今回、空港からの足、翌日のバスの足を考えて、初めてSantsに泊まりました。



宿の近所は、Plaza de EspanyaからCatalunya美術館に近いのですが、本当にごく普通のスペインのお住まいですが・・・・問題は「Catalan表示がとにかく優先」なんです。



宿にガラガラ五月蠅く聞こえてくる鐘はどこか？、と歩き回ったら、この教会でした。案外古そうなので、内陣を見ようと回ってみましたが、扉は固く閉じられていました。

さて、久しぶりの更新となります。



今回は、せっかくの春の旅なので、ピレネー山脈中心に、山麓を横移動してみようと、さんざん下調べしまくりました。最初はフランス側を調べたのですが、言語の壁が案外厚く、かつ山麓を移動するバス路線もないようなので断念。



やはり、スペイン語に限る！とスペイン側をグネグネ移動してみることにしてみました。



今回は、久しぶりのBarcelonaから旅を始めましたが、のっけから乗継のCDGで、出発が１時間半遅れ・・・・抗議しかけて、はたと。。。「今回は、カタルーニャ美術館が目的だから、急ぎではないのだ」ということで、仕方なく機内待機。

別に国内列車移動がかかっていなければ１時間半遅れの到着も、何ともないことになりました。