回廊から先にある礼拝堂は、また撮影不可でした。礼拝堂を抜けると、霊廟に安置された方々の中世の遺物が、展示された博物館があるのですが、そこも撮影不可でした！ビロード織のドレスだの、ハイヒールの原型っぽい靴だの展示されていたのですが、中世の王族は、大変なもんだと思いました。



この左手の建物が、礼拝堂部分になります。





こちらが、El Puerta de la Santa Mariaになります。スペインの偉人達が、彫刻されています。



スペイン三大大聖堂と呼ばれる中のひとつの大聖堂です。
あとの二つは、トレドとLa Palma de la Mallorcaの大聖堂になりますね。白が基調なのが特徴かな～？



とにかく、でかくて、かなり手前から撮っているんですが、背後に門があるので、ここがギリギリでした。ここから中央にある切符売り場に行き、右手に隠れた階段を上って、内陣に入ります。

修道院の入り口すぐ横に、非常に細密に施された彫刻の棺があり、その写真を撮りたかったのですが・・・かなわず。Asturias王国☞Leon王国☞Castilla王国☞Castilla e Aragon王国と、併合を重ねていくにつれ、大きくなる王国のせいか、回る先々の礼拝堂、図書館に、棺の豪華質素なのが、安置されていました。



ここは夏でも冷涼な場所として知られ、ガイドの説明によれば、霊廟内部は、冬は厳寒でとにかく冷える、という話でしたが、５月の始めでも、内部は冷え冷えとしていました。見事なタペストリーもあったんですが、そこも撮影不可。



やっと、回廊に出てきた所で、回廊部分の撮影許可が出ました。実に美しく整地された中庭で、日がさんさんと照っていますが、建物が冷えているせいか、それほどでもありません。



床の石畳もモザイクになっていて、美しいです。
しかし、場所柄ひとけはないままです。

ブドウ畑の中を歩く巡礼者を拾いながら、２時間程度かかって、Najera - Brugosへ到着。ここのバスステーションには、荷物預かり所があると、明記されていたので、まず探したら、とんでもない隅に、係員付で、ロッカーがあった。因みに、2 Eurosコイン１枚を入れないといけなかったらしいが、1 Euro２枚を入れて、閉まらないので、係員を見たら、ブっ叩いて締めてくれた。街歩きの始まりです。



BrugosはCastilla y Leonに属していますが、Bilbaoからの方が近いのです。2005年に一度訪れたものの、あまりの肌寒さに、Catedoralだけ見て、さっさとBilbaoへ戻ったので、王家の霊廟のEl Monestario de San Huelgasは行ったことがなく、今回まずそこへ行きました。路線バスで見えてきた所で降ろしてもらったら、ここでした。



ここはガイド付き、内部の写真撮影不可、という条件があります。右正面が、霊廟の入り口となります。ここはまだ撮影ＯＫということなので、パチリと撮りました。





シーズンオフは、３０－６０分に１回ガイドツアーが催行されます。英語ツアーの表示は無かったのであるのかどうかは、明記されていませんが、多分需要に応じてあるのでしょう。加わったグループ？は、スペイン人夫婦、ガイド、一人参加のスペイン人２名、わたしと、「ガイドの目を逃れえない人数！！！」しかいませんでした。外門を入って内門を入ると、霊廟になるそうです。

（ここから霊廟内になるとのことで、撮影不可ときました・・・・。）

こちらがNajeraの町です。修道院以外には、これといって名所はない、ごく普通の町ですが、イスラム教徒が増えてきたな～、と思いました。



日差しは強いのですが、水辺で遊んでいる人はいませんでした。



一際空高くそびえる修道院は、町のど真ん中なんだか、岩山を背にして、端っこにあるといおうか、不思議な位置にありました。



こちらは宿の部屋なんですが、フロアでシャワートイレ共同という構造で、もう一部屋と共有だったので、まだよかったのですが、これが真夏だったら、どうなんだろう、と思いました。ただ、綺麗に清掃されているので、共同で汚いという訳ではありません。巡礼者が主な客の宿で、洗濯物も干せるようになっていました。



今回はNajeraで時間があったので、「土産物撮影会？」をしました。蜂蜜は、La Seu de UrgellとNajera、白アスパラガスの缶詰はTudelaとNajera、チョコもTudelaになります。集めると、ぐっと重量感が増しました。

さて、翌朝は、巡礼路に沿って、昨日の続きのバスに乗る形で、Burgosを目指しました。

久しぶりに、Catedral内陣に入った瞬間、「こ・・・これは？」と感じた。



ますます、あのゾワゾワ感が、背筋を這い上ってくる・・・・



因みに、Catedralは、この岩山を背にした地形に、建てられています。



どうも、鳥肌はこの右側からきます。





こちらはスペインの歴史の本でも、出てきた覚えがないのですが、Abaca王国の霊廟だそうです。照明はいい具合なんですが、どうも右側からくる鳥肌は、いかんしても、収まらず、しかし、はて、と思ったので、暫くぐるぐる内陣を見歩きました。





こんな三連絵画も飾られていたので、楽器に関係した王家なのかなぁ？と思いましたが、西暦800-900年代ということなので、Asturias王国と並行した時代となります。

まぁ、棺に近寄ると、ゾワゾワし、遠ざかるとどうということもないので、不思議な雰囲気に首を捻りながら、旧市街の中に戻りました。

Najeraは２年前に訪れた、Saint Domingo de la Calzadaからバスで３０分程度しか離れていません。まぁ、あの時訪れていれば・・・・とは思わぬでもないですが、どうもここの修道院がデカいのです。



念のため、一周をしてみましたが、奥行きが深いといおうか、正面から見ただけでは、よくわからない構造でした。



正面から入ったロビーは、こんな感じです。



毎日、違う回廊を回っているのですが、なかなかにここの回廊は、華麗でした。



なかなかに壁が高く、どうも閉じ込められている気がしてならないので、まぁ、そろそろ内陣にお邪魔する事にします。

Tudelaから本当の巡礼街道を通りつつ、斜めって移動するバスからの車窓の風景です。２時間程度で、Tudela - Najeraへ到着。



Najera到着なんですが、さすがのスペイン特有の遅い昼食時間でも、ギリギリの時間だったので、目に着いた老舗っぽいAsadorがあるので、ここに荷物を持ったまま、入りました。



NajeraはLa Rioja地方に属するので、地場ワインのRiojaは、ハウスワインであっても、美味しいのです。炭焼き専門なので、選んだのは勿論赤です！



Sopa de Mariscosということですが、けっこうアサリスープっぽかったです。具だくさんで美味しかったです。



骨付きなんですが、羊君の足の先（手羽先の足バージョン？）を、選んでしまったようなので、食べましたが、注文時は肉の塊を連想していたので、アレレ気分で食べました。




ここのデザートも、ほの甘い状態になっていたので、うまうま頂けました。何と、昼食の最後の客かと思えば、本当に最後に入ってきた、フランス人が、言葉が通じなくて、困ってました。まぁ、それでも適当に食べていたのでいいでしょう。

さて、Siestaも終わりの時間に近くなってきたので、宿を探し、この町で見るのは、「修道院」なので、そちらに向かいます。