ここはSan Millán de la Cogollaの隣の村、バスで通り過ぎたばかりなんですが、宿の主人が「今日はお休みの日なのね。隣の村で昼食でいい？」、ということで、村はずれのバス停で、車で待っていてくれて、連れて行ってくれた所です。




La Riojaは、殆ど赤ワインです。肉に非常に合うどっしりとした味わいで、ハウスワインとはいえ、馬鹿に出来ないので、安心して色だけ指定すればOK。



こちらは、ホワイトアスパラガスの包み焼です。



ついに崩壊したパイ状から、姿を現したホワイトアスパラの様子。



こちらは、Pimiente添えの、タラのなんちゃらでした。ソースが濃厚なので、ワインにあいました。




宿のご主人が太鼓判を押した味で、美味しかったです。
食べている最中、バスで通路を挟んだ席に座っていた爺さまが入ってきて、アレーという顔をされました。こういう田舎だと、どこに泊まっていて、目的は何か、Boi渓谷だけではありませんが、バレバレなんですね。

もうちょっとワインを飲んで、宿に行ってもよかったな～、と今更思ってしまいます。何せ、Barは開いてない、散歩しかすることがなかったんですもんね。万が一ここを訪れようと考える方がいらっしゃったら、月曜日以外に訪れる事をお勧めします。

http://monasteriodesanmillan.com/

Logronoから平日２本のバスがありますが、なかなかに行きつきにくい田舎に、この修道院はあります。



月曜は休みで、「何でこの修道院併設のホテルも、予約を受け付けないんだろう？」と思いつつ、目と鼻の先にあるHostalに予約を入れましたが、月曜はこの村にあるお店、Barすべてが休みと判明し、驚きました。



ここはLa Riojaにあり、「つまりワインが旨い」所なんです。実は休みならば、到着したらBarで、のんびり飲んで、昼寝していればいいんだ～、という心づもりでした。




村はずれの道端にバスが止まり、この修道院までは１ｋｍ程度の距離になるのですが、あまりに暇なので、閉まっている修道院を横目に、行ったり来たりして、散歩しました。



因みにここは、世界遺産に指定されており、Santiago de Compostela巡礼中の巡礼者が、途中休憩で寄ったりもする所だそうで、実は過去２回、近場まで来ているのですが、後ろ足が伸びなかった場所です。とにかく月曜日は静か、ワインも売ってないので、飲むわけにいかず、散歩だけになりました。



ここに泊まったのですが、以前は修道院の庭の一部だったそうです。暇だ暇だ～と口ずさみながら、写真を撮っていたら、車で到着した２人組に「珍しく！！！英語で」話しかけられ、お互い暇なもんで、夜は暖炉を囲んでくっちゃべってました。どうもスペイン人にしては、スペイン語は普通だけど、あれ～＿？と思ったら、オランダ系の２人組でした。

ここでバスを乗り換える事になるので、乗換え時間の合間に、街歩きに出かけました。




これから田舎にそれるので、ソフトケースを１晩預けるべく、バスステーションの情報を調べたのですが、ここはすんなり預け場所があると明記され、きちんとありました！コインロッカー大はぎりぎりソフトケースが入るサイズで、Informacionでトークンを買うシステムです。手荷物だけになったので、気楽になりました。



ここがLogroñoのCatedralです。



前日に見たZaragozaとは違い、簡素です。




別の角度から見たこの扉の上の彫刻は素晴らしいです。



Zaragozaのホテルの朝食は、10 Eurosということなので、熱湯だけもらって、日本から持参したカップ麺にしたもので、ここでちょっと一息入れました。せっかくのLa Rioja地方なので、ワインといきたいところですが、多分田舎道を１時間バスに揺られることになるので、おとなしく普通の朝食にしました。尚、オレンジジュースです。

さて、旧市街で見たい所で残されたのは、Catedralでした。１４-１６時はSiestaということで、ますます雨で冷える中、ゆっくり昼食を取り、入場券を買って入りました。



ところが、ここは係員がウロウロしていて、「撮影禁止」の場所であったのだ。



こそ～と隠れて撮るから、せっかくのロマネスク扉に、イスラムちっくなデザインも、ゆがんでしまった。



ここは、イスラム、ロマネスク、ゴシックの影響が見られ、実に見ごたえがあったのだが、撮影禁止がこたえる。



ここは、２Fが展示室になっていて、どういうわけか、写真撮影については表示もなく、係員もいなかったので、撮らせて頂いた。



ついでに、何世紀のものなのか、説明もなかったのだが、ここまで色彩が鮮明に残っているのは、珍しいです。



この展示室には、あまり人も上がってこず、のんびり見られました。



撮影可であれば、もっと写真を撮ってこられたのですが、館内もスペインには珍しく、大理石がかなり使われた内装になっていて、素晴らしかったです。

さて、Zaragozaの観光はここでおしまい、翌朝は、La RiojaのSan Millan de la Cogollaを目指しての移動になります。

旧市街の端っこにある市場あたりを、ウロウロしてみたが、レストラン自体が見当たらないので、旧市街の入り口付近まで戻り、列を見つけた。大体、スペイン人は列に並ぶのが大好きなので、列があれば人気なんだろうという、適当な目安である。




ここ数年は、「ワインが欲しいんだけど、水も欲しいから、両方小さなサイズで頂戴」という頼み方を記憶したので、肉料理中心のAragonには、赤ワイン、酔い覚ましの水を並べてもらう。



Crepo de espparagosという説明だったので、注文をしたら、Aragonとは思えない、まるでバスク料理のような、立体感と、盛りかげんで運ばれてきた。ミルフィーユもどきなので、ぱりぱりと軽く割れたモノを、ひっかき集めて食べましたが、なかなかのお味でした。ソースはビネガー風味で、すっぱみがよかったです。



大体、Aragon地方を避けに避けまくってきたのは、「料理の味付けに関し、甚だよい批評を読んだためしがなく、自分がSos del Rey Catlicosという、長ったらしい名前の村に行ってみた際の、塩加減のどうしようもなさ」があってなのだが、このレストランの味かげんは普通のスペイン料理と同じなので、変に感動をしてしまった。



これはラズベリーソース風のチーズケーキなのですが、レストランによっては、「おばーちゃんの手作りのケーキ」とか、ごく普通にTarta de quezoとあります。スペインのケーキも、甘さ加減が抑え気味になってきて、おいしくなってきたなぁ～、と生クリームは脇にどかし、頂きました。

後ろ足の疲れもちょい取れてきたので、１６時から午後の部開始の、Catedralへ、再度また先程のデカい教会の方へ移動です。

とにかくこの、サルバトール聖人を祀った教会はデカい！



この角度ではないと、建物前面が映らないデカさです。




拝観無料なのですが、何と言いましょうか、これだけでかく作った割には、スペースがあり、人も多く、たいして内陣は普通のサイズであったという、気の抜けた感想でした。



カソリック宗主国において、大事にされるのは、「マリア像」です。大事に大事に、このように祀っています。

ひとけのないBoi渓谷とは違い、あまりに大勢の人がいるもので、また雨の中広場に抜け出しました。時刻は１４時頃になってきたので、レストラン探しです。

Zaragozaの古い名前は、Caesaraugustaから来ているそうである。所謂、古代ローマ帝国の、イスパニア時代の都市名である。




旧市街の一角には、掘り出した古代の遺跡がある。以前、EstremadraのMeridaで、もっと見事に保存された古代ローマ遺跡を見ているので、ここは展望台からだけにした。尚、Meridaの時も、雨の中、ひとけがない遺跡を歩いていた記憶がある。



さすがAragonの中心！
今まで見てきた中で、一番見事なAragon風の建物なので、パチリと撮影した。内部は、市庁舎関連らしく、観光客は入れなかった。



ついでに、その建物を回り込むと、川が見えたので、向かい側からの景色を見るのに、往時のローマ橋を渡った。



そうそう、これが自分の持っているZaragozaのイメージであった、と思い出した。ただ、川面を渡る風が強く、うっとりと見る気はしないのが残念であるが、暫く、曇りの天気の中、角度を変えて、堪能させてもらった。



間近でやっと獲れたのだが、これで「教会」と言うのだから、恐るべきサイズである、としみじみ思った。

ZaragozaはAragonの中心の一つ、という認識だったのだが、中世の時代は、Al Andaluzの端っこだったそうな。「古色蒼然」としていないもので、その雰囲気が欠けているのだが、AragonのMujader建築で、アラベスク彫刻が楽しめるのはいいな～と思いました。



ツアー客がいなければ、こんな感じです。



Patioを逆方向から見ると、緑に囲まれています。
本当のアンダルシア地方だと、緑と水音でホッとさせられるんですけれど、この日は雨だったので、そこまでの情緒はありませんでした。





いや～、実にこのモザイク、彫刻は素晴らしい！




ひとけがなくなった瞬間を狙って、CordivaのMesquitaのような角度で撮ってみましした。この建物は、現在はAragon州の会議等がある時、賓客がある際に使われているそうです。

久しぶりの「スペインに点在するイスラム文化の影響」を楽しんだ後、ますます気温の下がる中、旧市街へ向かうバス番号を尋ねて、待ちました。この宮殿がZaragoza Deliciasと旧市街の丁度中間の位置にあるそうです。

一般公開 ：日曜は入場無料　14時迄

駅を出て、大通りに沿って歩いていたら、どうも違う。
仕方がないので、のんびり歩いてきたSenorを捕まえて聞いたら、「いい、反対側向いて。ここをずっと歩いて行って、信号を２つ渡って、左に行けば、絶対見逃しっこないって！」と、久しぶりに純粋なスペイン語で説明してもらい、それを復唱して、何とか辿りついたが、「宮殿、城」というイメージからかけ離れ、「2本目の道を左に行かなかったら、絶対に見逃していただろう」宮殿であった。



ここまでくれば、そりゃ～見逃せないが、お堀があるなんて、知らなかったし、入り口が1方向しかないともないので、ほぼぐるーり1周してしまった。



何だか雨の中ならばされて、やっと入場出来た。因みに、日曜日は14時までで、無料とあるので、それに合わせて、早めにLleidaから着いたのだが、入場出来た時間からすると、早めの行動が正解であった。




入場したらいきなり、「ここはAljambra宮殿が、新装開店したんでしょうか～？」の光景が広がり、久しぶりにはっきりとしたイスラム美術の影響を目の当たりにして、「スペインはこれだからいいな～」と思った。

Boi渓谷に行く拠点としたLleidaから、ALVIA(中距離特急電車)で30分、バスだとどういうわけか2時間近くかかるのだが、あまりの近さに、初めてZaragozaに1泊することにした。実はこの辺うろついたのは過去数度あるが、毎度ぶっ飛ばして、Navarra方面に行ったり、La Riojaに行ってみたり、つまり見たことが無かったのでした。




今回、駅の真上にあるホテルが、急に値下げしたので、返金不可で予約し直しました。ここが今回の旅で、一番「宿として理想の面積、設備」でした。カーテンを開ければ、そこは高速道路が見え、車が走り去っていくのを見るのが好きな人であれば、眺望抜群！



旧市街のこの位置から撮影出来る、この眺望が、Zaragozaのイメージでありました。

「旧市街？まず宮殿に行きたいのであれば、ここを出て、大通りに沿って10分も行けば着く」と説明してくれたフロント係の言葉を真に受けて、フロントに大荷物を預け、旧市街目指して出かけました。程なくして、Boi渓谷では免れた雨雲が、ピレネー方面から追ってきたので、雨の中観光となり、まずしたのは、道に迷う事でした。