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from: yeshangさん
2014年04月23日 02時19分03秒
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「約束の海」 山崎豊子著 (新潮社)
海自・最新鋭潜水艦「くにしお」に花巻朔太郎は二等海尉として勤務についています。
展示訓練(一般公開)の帰途、「くにしお」は遊漁船と衝突し、遊漁船は沈没、乗客乗員の死者30名の大事故となります。
花巻は艦の幹部ではないものの事故について思い悩むことに。
この間、偶然のきっかけで若くて美人の東洋フィルのフルート奏者、小沢頼子と知り合うこととなり、二人の関係はふかまっていくのですが・・・。
花巻の父も元海軍の軍人だったが、ここでは、その頃の話は家庭では何故か一切話は出なかったとしていますが、父は特殊潜航艇で真珠湾攻撃に参加するが、艇の不調により、米軍の捕虜になって、戦争中は米国で捕虜の生活を送った経歴があり、このことは本書の次に出る二部で詳しく書かれる予定でした。
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著者は三部構成で構想を練っていましたが、第一部を書き終えて亡くなっています。
しかし、二部、三部の構想も固めつつあって、そのあらましが載せられています。
著者は取材や調査には動けない体になっていたので、出版社がプロジェクトチームを組んで当たっています。
執筆にはそれまでの作品もそうですが、それ以上の取材や調査、構想に莫大な力がそそがれていることに驚きます。
未完に終わっていますが、完結すれば著者渾身の作品になったでしょう。 -
from: yeshangさん
2014年04月18日 14時33分03秒
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「インフェルノ 上・下」 ダン・ブラウン著 (角川書店)
ラングドン・シリーズの第4作です。
ロバート・ラングドン(ハーバード大・宗教象徴学教授)が深夜に眼を覚ますと、なぜかフィレンツェの病院のベッドの上だった。
二人の医師に状況を聞こうとしているところに、殺し屋がやってきて、男性医師は射殺され、女性医師シエナとの逃亡劇が始まります。
徐々に事情がわかってくるが、鍵はボッティチェルリの「地獄の見取り図」とダンテの「神曲」・地獄篇(インフェルノ)。
そして、バックには巨大な影の組織と世界を揺るがす計画が徐々に見えてきます。
舞台は、フィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブールへと移っていきますが、これが上下2巻で、2日間の話です。
ラングドンとともに初めはなぜフレンツェにいるのか? 何が起こったのか? どうなるのかがわからなのですが、徐々に解明されていきます。
どんでん返しも何か所かであって・・・。
ダン・ブラウンの知識と徹底した調査に基づく作品です。各都市の地図と旅行ガイドを片手に読めばと思いました。
なにしろ、各都市ともに歴史のある、魅力のある建物・芸術品の多い街ですし、ラングドンはその市内を転々としますので。-
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from: yeshangさん
2014年04月04日 19時59分39秒
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「捨ててこそ空也」 梓澤要著 (新潮社)
平安中期の阿弥陀聖、市聖とも称される空也上人の物語です。
生年は903年、没年は972年とされていて、後醍醐天皇の落胤と言われています。
貴族の身分ながら、行き倒れや餓死・病死、盗賊に襲われたりして打ち捨てられた死体の埋葬を手伝い、仲間とともに庶民のため井戸掘り、河川の改修、橋の建設などに携わるうちに仏法に目覚め、庶民には無縁と思われていた仏法を広めていくことになります。
庶民の救済を続けながら、自分自身の修行にも打ち込み、荒行にも命を惜しまぬ取り組みをし、阿弥陀仏、観音菩薩の教えと救済を説いて一般庶民、下層の人々の苦悩を救う姿が書かれています。
京都の六波羅蜜時の胸に鉦を下げ、鹿の角の杖を持ち、唱えた念仏が仏の姿となって吐き出される像は有名てす。また、法然、親鸞の前に出た念仏宗の先駆けで、以前から空也上人に興味を持っていたのですが、よく知らずにきたところ、小説として出ましたので、読みました。
あくまで小説ですが、興味を持って読み終えました。-
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from: れおさん
2014年04月03日 21時05分40秒
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from: yeshangさん
2014年04月02日 12時29分29秒
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私も読みました。その時の読書メモです。
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2012年「本屋大賞」受賞作。
「広辞苑」に匹敵する「大渡海」という国語辞典を編纂する物語。
15年の歳月をかけ収録語彙の収集・選定、それにかかわる人々、編集作業いよいよ印刷・出版となると、紙、装帖、宣伝広告の話まで出てくる。一大プロジェクト。主人公、出てくる人の性格が面白く、下宿に引っ越してきた大家の孫娘とのつきあいもちょっとひやひやさせられる。嫌みのないさわやかな作品。
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読んだ本が紹介されると、思いだして、2度味わうような気分になります。icon
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from: すばるさん
2014年04月02日 00時35分17秒
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「舟を編む」三浦しおん●20140402
玄武書房に勤める馬締は営業部で変人扱いされていたが、人とは違う視点で言葉を捉えるとして辞書編集部に迎えられる。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭するが問題が山積みの編集部で果たして新辞書『大渡海』は完成するのか?
◆三浦さんお得意の半おちゃらけ文体で物語が進みます。辞書の編纂がテーマと聞いていたのでちょっとイメージが違いましたが、出版に関わった者としては頷きながら読む部分も多々ありました。本屋さん大賞受賞作らしいですね。
四章までなら○評価、血潮沸き立つ五章を読み終えて◎評価(笑)