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from: yeshangさん
2016/11/06 22:47:14
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「花のさくら通り」 萩原 浩著 (集英社文庫)
営業不振で都心から離れた街に移転してきたユニバーサル広告社の社長と3人の社員たちが、転居先で街の衰退を目にして、商店街の復興に取り組むお話です。
街の活性化にだんだんと深くかかわって行くのですが、街の様子やそこに住む人たちの様々な暮らし、利害関係、若者の恋愛など織り交ぜて話は進んでいきます。
ユニバーサル広告社、若手が中心になり、活性化に努めて、それなりの成功に導くお話になります。
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わたくしの町でも、ここ以上に商店が次々閉店し、高級老人街と揶揄される状況です。
和歌山県九度山町は、今年のNHK大河ドラマの「真田丸」で真田幸村一色になっていて街は活気づいていますが、地元の産業や商業、持続性あるにぎわい、今後の展開については大きな問題と思っています。
本書でも、同じような疑問が残りました。
九度山町は、柿やミカンの産地ですが、いろいろな農産物も作られるようになりました。「真田丸」を機会に全国に広まればと思います。
街には産業といえるものはありませんが、私も故郷の活性化には少なからず関心を持って頭を悩ましているところです。
この意味で本書を読みましたが、参考にはなませんでした。
しかし、街の活性化には、「よそ者」、「若者」、「馬鹿者」と言われるように、ここでもそのことがよく表わされています。
なお、「馬鹿者」とは、地元の人間には思いつかない、気づいていない、異次元の考えを出す人たちです。