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from: yeshangさん
2017年01月25日 21時28分02秒
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私の読書スタイル
どんな書物でも最初の10%くらいは登場人物、シチュエーションがよくわからず、20から30%読んでようやく状況が明らかになります。50%ぐらいになると内容に同化、一体化して、あとは一気呵成に読むこととなります。
しかし、最後の結末はどうだったのかあやふやになることが多くあり、最近は読書メモにも結末をはっきり書いておくようにしています。 -
from: yeshangさん
2017年01月14日 21時38分11秒
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「吾輩も猫である」 赤川次郎他著 (新潮文庫)
恩田陸、原田マハ、萩原浩など8名の短編集です。
夏目漱石の「吾輩は猫である」に名の借りたようなお話ですが、どれも猫になって書いた本です。
猫好きには良い本ですが、私にとっては気楽に読む本、これといって感動する、いいなあと思ったものはありませんでした。それでも様々な猫たちのことを思い浮かべながら猫好きの私にとっては楽しく読みました。
我が家にはシャムネコの雄がいます。実家には手なずけた野良の猫が家猫となって母の癒しになっています。これまでも何匹か猫を買ってきているので、猫に愛着があります。
以前にいた猫はかわいがっていたのに、いつの間にかいなくなりました。猫は死を人に見せないとも聞いたことがあります。それで死に際は見ずにいました。
この本は、しばらく本のランキングにも登場していました。
世の中猫好きが多いのでしょう。
ちなみに、初出はそれぞれ「小説新潮」の2016年8月号と9月号に出たものです。 -
from: yeshangさん
2017年01月11日 20時11分04秒
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「沢庵」 水上 勉著 (中公文庫)
たくあん漬けでおなじみの沢庵和尚の物語です。
関ヶ原の戦いを挟んで江戸の時代を生きた禅の巨頭です。
禅に打ち込み、世に知られても権力や権威にへつらわず、大徳寺住持の地位を投げ捨て乞食(こつじき)の身に置いて修行に励んだ姿は仏道一筋の気概があります。
紆余曲折があって、後半に将軍徳川家光、柳生矩規との親交が深く、様々な大名、貴族からの沢庵の名声にひかれてのことがありましたが、それでも禅への信念を貫き通しました。
最近心身がたるんできているので2014年に買って積読になっていたのを読みました。
家光の前で唐から送られた巨大な猛犬、朝鮮から送られた虎の前での沢庵の対応は世間の話と言われながらもさもありなんと思わせられます。
虎の前では家光に言われて、柳生矩規は鉄扇を構えて虎を撫ぜましたが、沢庵は虎を猫のように扱ったとのお話です。
途中、漢文の読み下し文のような原文が多くあって読みずらいと思いますが、いい加減に読めば面白い本と思います。そこは私は半分も、それどころかちんぷんかんぷんでしたが、言葉に魅了されたところがあります。