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from: yeshangさん
2018年09月10日 20時16分44秒
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「天子蒙塵 第三巻」 浅田次郎著 (講談社)
清朝皇帝の愛新覚羅氏の伝説から始まりますが、最後の皇帝溥儀の話に入っていきます。
全体としては、張作霖の息子・張学良が張作霖の爆殺後、ヨーロッパ・イギリスに亡命し、再び中国に戻るまでのお話です。
この間に、日本は満州国を作り、溥儀を皇帝にします。
満州国に関連してゲリラ的な活動をする張作霖の元将軍馬占山、柳条湖事件で満州を画策した石原莞爾、満州を経営する甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子などの話が出、このほかにも実在の人物、物語の人物が入り乱れて出てきます。
当時の歴史を把握していないとお話はこんがるのではと思います。
第三巻はこれからの満州、中国、張学良のお話の展開に向けた前段でしょう。
続きはいつまでつづくのか、日本の敗戦にまで続く長編の小説になると思います。
どう展開していくか、非常に気になる小説です。