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from: yeshangさん
2019年07月31日 21時03分31秒
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「第一阿房列車」 内田百閒著 (新潮文庫)
百閒先生は全くの乗り鉄で、東京から大阪、静岡、鹿児島、福島・浅虫、
青森・秋田、山形それぞれへの東京に戻るの鉄道旅の話ですが、観光地や名産品
・地方の料理などには無頓着で、ひたすら列車の旅を楽しんでいるようです。
お供に(ヒマラヤ)山系君を伴い、山系君の世話で各駅の管理局や局長室の人々、
切符・宿の手配をしてもらい、乗り換えや降りたった駅周辺をぶらぶらする旅
です。
本書の解説ある通り、山系君は国鉄の雑誌編集者・平山三郎氏なので、各駅
には知り合いが多く、いろいろお世話になりながらの旅のお話です。
阿房(あほう)列車は百閒の代表作の一つで、名前は知っていましたが、たまたま
息子の本があったので、読んでみました。「第二阿房列車」も拾ってきました。
どこがおもしろいのか読み進めましたが、暇つぶしに読むにはもってこいのような
内容です。
行きがかりで「第二阿房列車」も読んでみようと思っています。
乗り鉄ファンには面白く読めると思います。 -
from: yeshangさん
2019年07月16日 21時08分52秒
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「考え方」 稲盛和夫著 (大和書房)
京セラ、KDDIの会長、日本航空の会長を務め日本航空を再建した稲盛さんの本です。
この前に「生き方」を出版していて、120万部を超えて今も読み継がれています。
「生き方」は、これは正に一般人、経営者、政治家皆に共通する在家のための仏教書
、仏の教えだと感じました。
実際に僧侶が檀家を前に「生き方」をもとにお話にしているとも聞いています。
「考え方」は「生き方」の姉妹編です。
具体的な実践方法を更にわかりやすく述べています。
稲盛氏は臨済宗妙心寺派の僧として得度していて、仏道に専心しようとしていたので
すが会社から引き戻され、実業界にとどまることになりました。
その後、日本航空を再建することとなったのですが、まさに今日の維摩と言えるので
はないかと思います。
「維摩」については維摩経でこの掲示板にも載せています。
「生き方」、「考え方」共に若い人、職業人には是非読んで欲しい本で、私は弟と
妹の亭主にプレゼントしています。
ただ共に現役を引退した身なので、共感すれば子供たちに薦めるようにしてもらえ
たらと思っています。それでも老後の生活にも役立つ本でしょう。