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from: yeshangさん
2019年11月25日 20時26分04秒
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「ミチクサ先生」 伊集院 静著 (日経朝刊)
今、日経新聞朝刊に伊集院静の「ミチクサ先生」が連載されています。
夏目漱石の幼いころからの物語ですが、この中に正岡子規、秋山真之も出て
きます。
連載されて74回目ですが、なかなか面白く、完結して単行本化されれば、
ぜひ買っておきたいと思う内容で、ベストセラーになると思っています。
ここに出てくる正岡子規は、以前に「ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石」で
出されています。これも大変いい本と思いました。
さらに、秋山好古・真之兄弟のお話は司馬遼太郎の「坂の上の雲」に出ており、
ここでも正岡子規の話が並行して出てきます。
「坂の上の雲」も文学史に残るようないい本と思っています。
高校生のころ産経新聞の新聞配達をしていましたが、朝刊に「坂の上の雲」が
連載されていて、続きが待ちきれず、新聞配達をしながら読んだことが思い出さ
れます。
ただ、最後まで連載を読み切らないうちに就職のため東京に出て、尻切れ蜻蛉
になっていました。後年、書籍化され、最終巻を読みましたが、その後、全巻を
セットで購入しました。
夏目漱石は就職してから日本近代文学館の夏目漱石復刻版セットを購入してい
ます。当時から仕事が忙しく、老後の楽しみにと大枚をはたいて買ったものです。
今は、ぼちぼち各巻を読んでいる状況です。 -
from: yeshangさん
2019年11月11日 18時55分33秒
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「習近平の中国経済」 石原享一著 (ちくま新書)
習近平の経済運営、どう進めようとしているかというより、習近平政権下の経済、経緯、・現状と日本との関連を説明したものです。
改革開放40年を経過して中国は世界第2位のGDP大国となり、急激な経済成長はいろいろな問題をも引きずりながら来ています。
国有企業と私企業の関係、農村問題、新疆ウィグルを例にした広大な地域の少数民族との問題、そして中国の対外経済戦略と日米中の関係、日本にアジアビジョンはあるかを問うています。
中国経済の経緯と具体的な数値を示して、単なる傾向や思惑を述べているのではないので、今後の中国経済を考えるうえで参考になると思います。
ただ、中国の一帯一路や尖閣を含む東シナ海、南シナ海問題、海外の拠点・港湾の取り込みや軍事利用への目論見、経済・技術の覇権を取ろうとする思惑など不気味な動きは明確に述べられてはいません。
しかし、感覚的な説明ではなくきちんとしたデータ、数値をもとに語られていますので今後の中国経済を考えていく上では大いに参考になると思います。
2019年8月の出版で直近のデータに基づいた内容になっていますので、変化の激しい中国経済を考えるうえでも参考になると思います。
私は30数年前、中国の仕事に携わることになりましたが、当時、中国の現状がよくわからず、いろいろ調べるうえで、国力-鉄の生産量、衣食住-食料の生産量、砂糖消費量、衣料の生産量、セメント・プラスチック生産量などから推測しましたが、当時の日本の30数年前の経済・生活レベルであると結論付けました。
実際に中国に赴任して、まさに30数年前にタイムスリップしたような感覚を受けました。そして子供のころの懐かしさを覚えたものです。
しかし、最近の中国は都市部は日本とほとんど変わらない様子になっていて、特にIt関連、買い物や自転車の貸し出し、顔認証など日本よりすすんだものもあるようになりました。
まだまだ、中国は自国を発展途上国とも言っていますが、これは隠れ蓑で、トランプのアメリカが行き当たりばったりの政策に見える中で、日本はうかうかできない、しっかりとした方針・政策で今後を進めていかないととの思いに駆られています。