真梨幸子「孤虫症」
ISBN4-06-212811-X

完読。面白さ云々より、後味の悪さは天下一品ですね。
いいも悪いも、とにかく、忘れられないでしょう。
ブラッド・ピッド主演の映画「セブン」みたいな感じかな？

体に宿る回虫が、性行為によって、他者に被害を及ぼすと言う、
実際にあった事例を元に小説化しているようですが、
冒頭部文を読み始めた時は、官能小説？とさえ思いました。

賛否は分かれるでしょうね。
とっても、気持ちが悪いんだけど、なんか、やめられなくて、
一気に読んでしまいましたけど。

気持ちが悪いと言っても、
町田康の「きれぎれ」なんか、最悪で、とても完読出来なかったから、
この作品は、読めると言えば読めるのかな？

ただ、ラストの20pだけで、
とっても安直にまとめたような気がしてならないんですけど。（笑）
もう少し色んなところで、トリックをまいておいたら
もっと興味深いと思ったんですが。

いずれにしても、手元に置いておくには、ちょっと…
図書館、お勧めです。(^^;;;