「女たちのジハード」　篠田節子　集英社

篠田節子さんの本、リベンジです。（笑）

とある損害保険会社に勤める５人のＯＬのそれぞれの物語。
バブル景気がはじけた後の物語ですね。
冒頭の短編で、結婚に対しての焦りとか、男の値踏みの展開があって、
男の私としては「あっ、こりゃダメかな？」と直感的に引いたんですが、
これが何とも面白い！

結婚するかどうかとか、会社の雑用に不満を感じて悩んでいる女性には
結構、スカッとするような内容だと思います。

中で、本当におっとりとした（と、言うより世間知らずな）
紀子と言うキャラが出てくるんですが、この性格表現が巧い！
本当に、イライラして怒ってしまった。作者の思うつぼですね。（笑）

レオンの悪徳麻薬捜査官や、スターウォーズのジャージャービンクスみたいに、
第三者までもいらつかせるのは大した物です。読んで損なし。


昔は25日のクリスマスケーキと揶揄された、いわゆる「売れ残り行き遅れ」も
今じゃ、年齢が上がって、31日の年越しそばといわれているそーな。
なんか、そのうちに「イチロー（51）のトンネル」とか
「松井（55）の振り逃げ」とか出てきそうだ。
結婚適齢期って、一体どこまで高齢化するのでしょうね？（笑）

さて、読むものがなくなりましたので、図書館へ行ってきますって…
明日月曜日（休館日）だ！(^^;;;