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from: すばるさん
2006年11月08日 05時23分39秒
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「風に舞いあがるビニールシート」 森絵都
「風に舞いあがるビニールシート」 森絵都 文藝春秋
拍手〜!パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!
過去に読んだ直木賞作品の中で、断然トップでした。
6編からなる短編集ですけれど、その6編とも面白かったです。こう
いう事も珍しいですよ。
1編目の「器を探して」は、カリスマ・パティシエに振り回される女
性秘書を描いた作品。
もう、この導入だけで「これは当り!」と確信しました。
4編目の「鐘の音」、6編目の「風に舞いあがるビニールシート」の
取材や考察の素晴らしさ。もう、ビックリです。
個人的には、気楽に読める2編目の「犬の散歩」と3編目の「守護神」が
気に入っています。
6編目の「風に舞いあがるビニールシート」は、
読み始めは「これなら他の作品の方が(直木賞を)受賞すべきじゃないのか?」
と思ったのですが、最後まで読んで、「ああ、これだ!」と確信しました。
まぁ、だからと言って、直木賞を見直したかって言うと、全然そんなことないし。
直木賞と芥川賞は、文藝春秋の本を売るための宣伝戦略です。
一時期、集中的に受賞作を読んで、その面白くなさにゲンナリ。
横山秀夫さんなんか、ボイコットしているくらいだし。
でも、そのお陰で「ナントカ文学賞受賞作品」と言う文言に
騙されることはなくなりましたけど。(^^;;;
とにかく、この短編集「風に舞いあがるビニールシート」、
内容は濃いです。
35歳以上の人は必見ですね。それより若い方にはちょっとキツイと思います。(笑)
きょうちゃん、ごめんね。(笑)
実は、森絵都さんの作品は以前にも読んでるんです。
050830 A 森絵都 いつかパラソルの下で
これも、面白かったんですよ。厳格だった父が亡くなった後、
女の影が出てきて、家族一同ビックリ!って言うお話。
05年8月30日に読了したもので、この板が始まる前で、
私の10年日記に、タイトルと作家名しか記されていませんが、
とにかく、あらすじは、何の資料もないのにスラッと出てくるんですから、
面白くて印象に残ったと言う事でしょうね。
なぜか自分の中で、若手の拙(つたな)い文しか書けない作家と
イメージ付けしてしまったんですね。
多分、森絵都という、何となく今ウケしそうな名前からの勘違いで、
避けて通っていたんだと思います。
こう言う事もあるんですね。まぁ、人間ですから。(笑)
てな訳で、ちょっと、しばらくは森絵都さんに嵌まってみます。(^^)
でも、今日から読み始めたのは、昭和の作品。
昔、この板にいたプーちゃんの推薦本です。
掴みはOK!期待できそうです。(笑)-
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