「永遠の出口」　森絵都　集英社文庫

紀子という女の子の小学３年生から高校３年生までの物語。
９章からなる連作集です。

３〜４章までは抜群に面白いんだけど、その後が、急にトーンダウン。
まぁ、文庫なんで552円なら許せるかなって感じです。

特に、２章は、成績至上主義の中年女性担任教師に立ち向かう物語。
これは、重松清さんの「日曜日の夕刊」の「後藤を待ちながら」の中での、
「いじめられないようにする必殺技」同様、まじに使えるかもしれませんよ。

これは、森絵都さんの回想録かもしれないですね。
完全に年月がリンクしているしね。

イジメなんて、いつの世にもあったし、隠れてやるからイジメなんであって、
絶対に無くならないさ。
教師とか、教育委員会には事故処理以外の責任はないですよ。
親と、ＰＴＡ、そして本人の問題です。

幼稚園とか、小学校の低学年のうちに、
ちゃんとした喧嘩をやらせなさいって！
痛いことが分かれば、手加減も覚えるんだから。


さて、明日からは絲山秋子さんです。
年賀状に着手できん。ヤバイ！（笑）