「りかさん」　梨木香歩　新潮文庫

美人ママに会いに行くための電車の中ででも読もうかと思って…（笑）
実は図書館の文芸員さんが間違って購入したらしくて
「からくりからくさ」という「りかさん」の続編にあたるものを
先に読んじゃっているんですよね。

日本人形を題材とした物語です。人形自体が神秘的で、
ただならぬ感じがしますけれど、まさに、それを表現したような作品です。

で、りかさんの文庫本化にあたって、書き下ろしされた「ミケルの庭」も
大した面白かった！けれど、これに関してはむしろ「からくりからくさ」を
先に読んでいて正解でした。（ど〜しろっていうんじゃい！（笑）
マーガレット？紀久？与希子？あっ蓉子だ！
「からくりからくさ」のあの４人だ！ってね。

「りかさん」「ミケルの庭」「からくりからくさ」というこの一連の物語は、
ちょっとやそっとでは、頭を離れませんよ。（笑）
超面白かった〜！って感じではないけれど、
こういうことって、あるかも…と思わせてくれる作品です。
ベストなんぼには出ないかもしれないけれど、琴線に触れることは間違いないし、
ようこのおばあちゃんのような人に成れたらと、しみじみ思ってしまいますね。

好みの問題はあるにしても、私はお勧めします。

多分「からくりからくさ」も文庫本出ているんじゃないかなぁ？
4〜500円だと思うから、是非とも２冊続けて読んで頂きたい！