「ブラバン」津原泰水 バジリコ株式会社
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高校時代の吹奏楽部の回顧と、25年後の再結成の物語。
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ここまで丁寧に書かれているのにサッパリ盛り上がりに欠ける作品も珍しいです(笑)
まずは登場人物が多く、毎回冒頭の名簿を確認しなきゃ誰が誰だか覚えられない。
で、誰が何のために何をするっていう作品の幹となるテーマが示されるのが100ページあたり。もう少しで途中棄権するところでした(笑)
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主人公の他片等(たひらひとし)も、舞台となる県立典則高校(最後まで読み方判らず…のりのりこうこう？)も読めなくてイライラしました。
まぁ、作者の回顧録なら仕方がないけれど、幹なしの枝と葉っぱばかりで小説と考えると失敗作でしょうね。
ラストのドンデン返しとか、面白いんだけどね〜
なんだか素人さんがパソコンで作ったチラシみたい。あっちもこっちも色や装飾で目立たせようとしている間に、目玉商品が埋没してしまったって感じです〜(笑)