深夜の「OUT」組のハマジンです(笑)

舞台は西サハラ。通称「灰色熊」と呼ばれる闇のフィクサーに憧れて強引に弟子入りをした正次は、サハラ砂漠の鉱山を守る初仕事に参加するが、最初から囮として捨てられる運命にあった。敵の捕虜となった正次は自力で逃げ出し、解放軍の女兵士シャヒーナと恋仲になるが仲間の一人に彼女を殺され自らも左腕をなくす。そして密航船で日本に帰り、「灰色熊」こと隠岐浩蔵とその仲間へ壮絶な復讐を始める。
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この板で船戸与一が登場したかどうか…？ですが、けっこうこの人は好きで読んでいます。ハードボイルド(の定義ってよくわからないんだけど実は)という人もいるようですが、私は冒険ロマン小説と呼びたい。
何と言っても最高なのは「砂のクロニクル」なんですが、読んだのは随分前なので再読しようと思って買いに行ったついでにこの「猛き箱舟」を買って先に読み始めました。

行ったこともない、これから行くこともないだろう場所で、機関銃で脳みそを吹っ飛ばすような闘い、解放軍に全てを捧げた美しい女兵士。国家のために裏で働く男…。
理屈抜きに非日常の世界を体験する楽しさがありました。