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  • from: 窓の雪さん

    2009年02月17日 20時56分08秒

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    海を抱く・・・村山由佳

    「海を抱く」を昼休みと夕食休憩で一気に読了。

    官能小説?と思わせるエロティズムに騙されてはいけない。これは魂の物語だ。恋人ではないが、共に心の痛みを持つ二人が体を重ねる。性描写は良い感じだ。ソソルが、けっして下品には陥らない。

    村山作品は二種類ある。甘い話と、傷ついた人々と癒しについて描いた話だ。

    多くの読者はまず甘い話を手にしてしまい、「この程度の作家か」と誤解する。「天使の卵-エンジェルス・エッグ」、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズが甘い話の典型だ。

    僕が好きなのはそうでない方だ。「翼」、「野生の風」、「青のフェルマータ」、「星々の舟」、そして今日読み終えた「海を抱く」がこちらに含まれる。

    これらの話では傷ついた人々が描かれる。アクセントの強弱はあるが、かなり悲惨な過去を持った人々がそこにいる。僕は「翼」から入ったが、二、三冊読んだ時点ではこの作者は精神病者を描くのが趣味だと思っていた。(笑)

    この作者は独特の空気感を持っている。「野生の風」では色彩を味わい、本作「海を抱く」や「青のフェルマータ」では波の音や浮遊感が感じられる。味わいは深い。そして「癒し」がある。それを必要としている人にはお奨めできる。

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