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from: 窓の雪さん
2009年06月18日 13時00分30秒
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宇江佐真理「無事、これ名馬」
江戸の火消しの家に武士の子ども太郎左衛門がやってきて、「男の道を教えてください」と頼む。火消しの棟梁吉蔵、その娘お栄、その婿由五郎、お栄の昔の恋人だった従兄弟の金次郎といった火消しの棟梁の一家と太郎左衛門との交流、その周囲の人々の人情を描く。
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江戸の町を楽しみ、引き裂かれた男女の情愛のせつなさを堪能し、火消しという仕事の魅力と危険とを感じ、「たろちゃん」の成長を作中の人々と共に喜び、最後は泣けた。「無事、これ名馬」という言葉に託された作者の思いが胸に迫ってきた。いつもながら見事。評価◎。
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