旅をする木　星野道夫　文春文庫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写真家、星野道夫さんのｴｯｾｲ集。ｱﾗｽｶでの厳しい生活やｱﾗｽｶ先住民族の人々、白人たちとのふれあいを静かな語り口で描く。　　　　　　　　　　　　　　　　星野さんは作家ではないのに、その文章はすばらしく、静かで優しくわかりやすい。読んでいるといろいろ教えられる点もあり、読書ﾉｰﾄに書き出したくらい。　解説は池澤夏樹さん。　一つ引用する…たとえば彼の人生が平均よりも短かったとしても、そんなことに何の意味があるだろう。大事なのは長く生きることではなく、よく生きることだ。そして、彼ほどよく生きた者、この本に書かれたように幸福な時間を過ごした者をぼくは他に知らない。　…買った文庫なので大切にします！