姫川玲子シリーズ第二弾。
多摩川の土手に乗り捨てられた車から切断された左手首が見つかる。被害者は指紋から工務店社長の高岡と判明。高岡の周辺を探るうちに意外な過去と、工務店従業員・耕介の父親の死に絡む疑惑が浮かび上がる。
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今回の事件は姫川が生理的に大嫌い！とする日下刑事と一緒の捜査。捜査の進め方から何から正反対の2人でありながら、実はお互いの実力は認め合っている感じだ。

事件そのものはわりと単純。手首、次に胴体発見。被害者を含めて周辺の人物（父親とか）が皆同系列の建設会社と関わっていた事実。浮かび上がってきた重要かつ怪しい人物。

今回も玲子は、川から発見された胴体を見て違和感をおぼえた。
事件を読む嗅覚の鋭さは素晴らしい。有能だが気が強く自己中で我儘な女王様的性格。これらが魅力的かつユーモラスに描かれているので、玲子は非常に強烈なキャラを確立していますね。
部下や上司、他の刑事とのやり取りもテンポがよくて事件以外にも十分楽しめる。このシリーズあと2冊。楽しみです。