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from: ハマジンさん
2010年02月27日 21時01分43秒
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サウスバウンド 奥田英朗
小学校6年の二郎の父と母は元・過激派。父は伝説の闘士として今も公安から恐れられていた。
前半は学校なんかいらない!という極端な父に翻弄される二郎たち兄妹の生活を中心に、後半は父親の過激な言動や昔の仲間を匿ったことからアパートの更新を断られ、突然沖縄へ移り住むことになった上原一家の、西表島での愉快痛快な生活ぶりが描かれている。
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父は国家も公務員も大キライな超変わり者。態度はデカいが定職はなく家でぶらぶらしていた。そんな父親に辟易する一方で、二郎は中学生の不良に目をつけられて不穏な学生生活を送っていた。前半の「二郎とその仲間たち」とも言える学校生活が実におもしろい。仲間のキャラもユニークで、思春期に入りかけの子供の心を実にリアルに上手に表現している。
後半は西表島での生活。島民の信じられないぐらいの素朴さ、温かさ、のどかさは最高。ここでもリゾート開発会社や地元の土建屋との対立で父は有名人になるけど、父は島に来てから別人のように労働に汗水を流すようになり、生来の活動家としての本領発揮!そんな父を二郎は次第にかっこいい♪と思うようになる。島の生活や騒動がこれまたものすごく面白いんだわぁ〜
羨ましいほどの自由人で有言実行の父・一郎。筋が通っているということは小気味よいです。口ばかりの頭でっかちな反政府主義者や自然保護主義者が色褪せるわ。
最後に父が息子の二郎に話した言葉がとても印象的。
「二郎。お父さんを見習うな。お父さんは少し極端だからな。けれど卑怯な大人にだけはなるな。立場で生きるような大人にはなるな。」
「これはちがうと思ったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人とちがっていてもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる。」-
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