「十字架」重松清 講談社
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いじめを苦に首吊り自殺をした中２のフジシュンは遺書に４人の名を残した。
絶対に許さないと書かれたいじめの首謀者の２人。一方的に親友と書かれたユウ。ごめんなさいと謝られた小百合。
それぞれの感情を抱えて大人へと成長していく。
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従来の重松作品とはかなり違います。いじめ問題にどう向き合うのが最善なのか？を読者に問いかけてきます。
自殺した者とその親兄弟、自殺に追い込んだ者と傍観者。遺書に名を残された者と名が出なかった３人目のいじめの首謀者それぞれの苦悩が描かれていて、どの登場人物にも自分を投影出来ます(^^);
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大人になって子供が出来て、親になって初めて分かる事もありますよね。
私も中学生の頃にいじめの傍観者だったからズシンと来ました。
重松清の長編作品の中では一番好きかもしれません。ただ、もしも著者名を隠されたら重松清だと分からないかも。
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