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  • from: 窓の雪さん

    2010/06/15 20:02:16

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    熊谷 達也 「漂泊の牙」

    山中の一軒家。主婦の靖子が野犬とおぼしき野獣に喰い殺された。周辺では絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れる。さらに犠牲者が増えて行く。
    靖子の夫である城島は世界的な野生動物の研究者だった。彼の追跡が始まる。それを追うテレビディレクター、恭子。殺人事件の疑いを持って関わる刑事堀越。
    登場人物の思惑を交え、事件は展開して行く。
    ==================
    「邂逅の森」でみなさんご存知の熊谷達也の佳作。
    森シリーズと比較すると、東北の山林を舞台としている点は似ているが、時代設定は現代に近い。
    マタギは直接登場しないが、物語の背景には存在している。

    主人公は動物学者の城島だ。彼はマタギでもハンターでもないが、野生動物を追跡する能力にかけては天才的なものを持つ。やはり熊谷作品のヒーローだ。

    ここに絶滅したニホンオオカミか?と思わせる野獣が登場し、ミステリーの要素が加わる。ここが他の熊谷作品と違うところだ。

    妻を殺された主人公のエネルギー、主人公を追う恭子の心理、どれも読み応えがある。

    物語の後半に登場する某人物については、もっと早い段階で登場させ、その人となりを描いて欲しいと感じた。
    その方が思い入れを持ってその人物を見ることができたはずだ。

    作品としては「邂逅の森」の方が完成度が高いと感じるが、これもとても魅力的な良い作品だ。

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