「深く深く砂に埋めて」真梨幸子 講談社
----------------
生まれながらにして快楽を求める魔性の女・有利子と翻弄される人々の顛末。
----------------
図書館に真梨幸子と梨木香歩の未読本があるとついつい借りてしまいます。作風真逆のメフィスト賞作家とメルヘン作家なんだけど、文章も構成も巧みで読み応えはあるしね。
ただこの作品は面白さも気味悪さも中途半端でしたわ。
これ以後に書かれた「殺人鬼フジコの衝動」なんか、ナナさんがノンフィクションだと勘違いしてたくらい鬼気迫る作品でしたし、デビュー作の「孤虫症」も衝動的でした。
〓