「沈黙の森」馳星周 徳間書店
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暴力団の金５億円を持ち逃げした男が初冬の軽井沢の別荘地に潜伏。奪回するための組員に加え、噂を聞きつけたヤクザ者が次々と組員が乗り込んでくる。
かつて新宿で凶暴さで名を馳せた田口は、その世界からすっかりと足を洗い軽井沢の別荘管理人としてひっそりと暮らしていたが、奪回騒動に巻き込まれ、親しい人を傷つけられて昔の血が騒ぎ出す。
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馳星周の作品はどれも流れもスムーズだしキャラ立てもうまいからスイスイ読めるんだけど、ハッとする展開とか納得出来る結末がないからね〜
この作品でも犬好きの寡黙なおじさんから、血の匂いが似合う凶暴な男への豹変振りは面白いんだけど、やっぱり起承転結じゃなくて起承承承…(笑)
まぁ、前に読んだオウム真理教事件をベースにした「煉獄の使徒」よりは数段面白かったし、馳星周の長編作品の中では一番好きかもしれないです。
◎「約束の地で」
◎「沈黙の森」
○「楽園の眠り」
○「Ｍ」
△「煉獄の使徒」
△「不夜城」
×「鎮魂歌-不夜城Ⅱ」
私の読後感ランキングではこんな感じ。
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